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IMF専務理事:人民元の「正常な」価値到達には時間要する

国際通貨基金(IMF)のストロ スカーン専務理事は、中国人民元の切り上げが迅速に行われることは なく、切り上げが世界経済の不均衡をすべて是正することはないとの 見解を示した。

専務理事は28日、ワシントンで記者団に対し、「急速な変化は見 込んでいない」とした上で、「人民元が正常な市場価値に達するには時 間を要するだろう」と語った。

中国は19日、2年間続けてきた元をドルに事実上固定する措置 を取りやめる方針を明らかにし、26日の20カ国・地域(G20)首脳 会議でも人民元の弾力化に言及した。G20は27日の声明で元に直接 言及しなかったものの、「一部新興市場国の為替相場の柔軟性強化」を 呼び掛けた。

27日にはオバマ米大統領が人民元高に期待感を表し、「われわれ は市場要因の果たす役割が一段と増すと予想しており、中国が蓄えて きた巨額の黒字を考慮すれば、元は上昇するだろうし、大幅な上げと なるだろうと見込んでいる」と述べた。

ストロスカーン専務理事は、人民元だけを貿易と投資の不均衡な 流れの主因とする見方をけん制。「元が極めて大幅に切り上げられたと しても、すべての不均衡が解消されることはない。そんなことは決し てない」と指摘し、「すべての不均衡は元が過小評価されていることに 端を発していると信じている人は、恐らく間違っている」と述べた

世界最高水準に達している日本の公的債務については「当面のリ スクはまったく見られない」との認識を示した。

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