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米国株:下落、原油・金属安で商品株に売り-通信は高い(Update1)

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は過去6営業日で5度目の値下がり。原油や金属価格の下 落を背景に、商品株が売られ相場全体を押し下げた。

エクソンモービルが安い。原油相場は7週間ぶりの高値から下落。 フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも値下がり した。一方、たばこ会社のアルトリア・グループは上昇。米政府がた ばこメーカーに罰金支払いを求めた裁判で、最高裁はこの日、オバマ 政権による上訴を退けた。スプリント・ネクステルも高い。オバマ大 統領が、多機能携帯電話(スマートフォン)やノートパソコン、新型 のワイヤレス機器向けの周波数帯を2倍近くに増やすと提案したこと が好感された。

S&P500種株価指数は前週末比0.2%安の1074.57。ダウ 工業株30種平均は5.29ドル(0.1%)下落の10138.52ドル。

マーケットフィールド・アセット・マネジメントのマイケル・シ ョール会長は「今の市場には強い確信というものが欠けている」と指 摘。「一般的に、株式市場では買い手が不足している。この状態は今 四半期末まで続くだろう」と述べた。

S&P500種は4-6月(第2四半期)に今のところ8.1%高 となっている。上昇を維持すれば、4四半期連続のプラスとなる。世 界経済の改善の兆しを背景に、同株価指数は昨年末から4月23日に つけた年初来高値までに9.8%上昇した。その後は欧州の債務危機が 景気回復を妨げるとの懸念から今月7日までに14%下落した。

年初からの下落

同指数はなお年初から3.6%安。指数構成銘柄の株価収益率 (PER、業績ベース)は約16倍と、ほぼ1年ぶりの低水準となっ ている。

主要株価指数はこの日、上昇して始まった。5月の個人消費支出 (PCE)が前月比0.2%増加したことを好感した。前月はほぼ変わ らずだった。5月の個人所得は前月比0.4%増加。貯蓄率は8カ月ぶ りの高水準となった。

エクソンモービルは1.1%安。エネルギー株指数は1.3%安と、 S&P500種の業種別10指数で値下がり率トップ。

ニューヨーク原油先物相場は反落。メキシコ湾での原油生産が熱 帯性暴風雨の影響を受けないとの見方から売りが優勢になった。ニュ ーヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前営業日比 61セント(0.77%)安の1バレル=78.25ドルで取引を終了した。

フリーポート・マクモランは2.9%安。ニューヨーク金先物相 場は反落。最高値を狙う展開となったが失敗し、オンス当たり1260 ドル以上を維持できなかったため、売りに押された。

たばこ会社は高い

アルトリアは3.3%高。たばこ大手は軒並み上昇。米政府によ るたばこ業界を相手取った訴訟は過去10年続いているが、米最高裁 は、今回オバマ政権による上訴を拒否した。今回の棄却により、喫煙 の危険性を隠ぺいして国民を欺き不当な利益を上げたとして、たばこ 業界を相手取りクリントン元大統領が最初に起こした訴訟で、たばこ 会社アルトリア・グループのフィリップ・モリスUSAやレイノル ズ・アメリカンのRJレイノルズ・タバコに対し、罰金が科されない ことが確定しつつある。

レイノルズ・アメリカンは4.1%高。たばこ株を含む生活必需 品株指数は1.1%高と、S&P500種の業種別10指数の値上がり 率トップとなった。

スプリント・ネクステルは6.2%高。AT&Tは0.7%値上が り。通信関連株指数は業種別の値上がり率2位。

ジョンソン・イリントンで18億5000万ドルの運用に携わる ヒュー・ジョンソン会長は、「市場の強気派と弱気派の対立は今後3 週間で決着しそうだ」と指摘。「だれも時期尚早な動きを望んでいな いため、わずかな上下動にとどまっている。大きく動いている銘柄は ない」と述べた。

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