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6月28日の米国マーケットサマリー:10年債は09年来の低利回り

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2273 1.2369 ドル/円 89.39 89.23 ユーロ/円 109.70 110.41

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,138.52 -5.29 -.1% S&P500種 1,074.57 -2.19 -.2% ナスダック総合指数 2,220.65 -2.83 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .62% -.02 米国債10年物 3.02% -.09 米国債30年物 4.01% -.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,238.60 -17.60 -1.40% 原油先物 (ドル/バレル) 78.01 -.85 -1.08%

◎NY外為市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルや主要通貨のほぼす べてに対して下落した。朝方の統計で米国のインフレ抑制が示唆され たほか、20カ国・地域(G20)首脳会議で赤字削減目標での合意成 立が影響した。

ドル指数は上昇。一時は6週ぶり低水準まで下げる場面もあっ た。米10年債が上昇し、利回りは約1年ぶりの低水準に押し下げら れたのが背景。トロントで週末に開催されたG20の首脳会議では、 2013年までに先進国が財政赤字の半減を目指す一方で、景気刺激策 を継続することで合意した。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、カミラ・ サットン氏は、「何としてでも経済成長を支援するという従来の環境 から、財政責任へと状況は変化した」と述べ、「ユーロに関してはま だ大きなリスクが圧し掛かっている。リスク回避の動きが急速に広が っており、ドル買いのきっかけとなっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後零時時50分現在、ユーロは円に対して

0.6%下げて1ユーロ=109円78銭(前週末は110円41銭)。 ユーロは対ドルでは0.7%安の1ユーロ=1.2287ドル(前週末

1.2369ドル)。円はドルに対して1ドル=89円31銭。前週末は 89円23銭だった。

◎米国株市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は過去6営業日で5度 目の値下がり。原油や金属価格の下落を背景に、商品株が売られ相場 全体を押し下げた。

エクソンモービルが安い。原油相場は7週間ぶりの高値から下落。 フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも値下がり した。一方、たばこ会社のアルトリア・グループは上昇。米政府がた ばこメーカーに罰金支払いを求めた裁判で、最高裁はこの日、オバマ 政権による上訴を退けた。スプリント・ネクステルも高い。オバマ大 統領が、多機能携帯電話(スマートフォン)やノートパソコン、新型 のワイヤレス機器向けの周波数帯を2倍近くに増やすと提案したこと が好感された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前週末比0.2%安の1074.57。ダウ工業株30種平均は

5.29ドル(0.1%)下落の10138.52ドル。

マーケットフィールド・アセット・マネジメントのマイケル・シ ョール会長は「今の市場には強い確信というものが欠けている」と指 摘。「一般的に、株式市場では買い手が不足している。この状態は今 四半期末まで続くだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは2009年4月以来の水準に 低下した。景気回復のペースは緩慢なものにとどまるとの懸念が背景 にある。

この日発表された5月の個人消費支出(PCE)では、インフレ の抑制が示された。また今週発表される6月の雇用統計では、非農業 部門雇用者数で11万5000人の減少が見込まれている。これらを手 掛かりに、米国債相場は上昇。週末に開かれた20カ国・地域(G20) 首脳会議では、先進国が2013年までに財政赤字を少なくとも半減さ せる目標で合意した。

ドイツ銀行のプライベート・ウェルス・マネジメント部門の債券 トレーディング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤) は、「年末までの経済成長は、多くの人にとって期待外れとなるだろ う」と指摘。「同時に、インフレの状況は良好だ。金融当局が政策金 利を据え置いていることから、10年債で3%の利回りというのは、 向こう数カ月は悪くはないかもしれない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時16分現在、10年債利回りは前週末比7ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の3.04%。一時は3.03%と、 09年4月29日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.5%、 2020年5月償還)価格は、18/32上げて103 27/32。

◎NY金市場

ニューヨーク金先物相場は反落。最高値を狙う展開となったが失 敗し、オンス当たり1260ドル以上を維持できなかったため、売りに 押された。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドな ど投機的な投資家の買越幅は22日に終わった1週間に3.6%増加し、 23万8634枚だった。金相場は一時1263.70ドルと、1週間前に つけた最高値1266.50ドルにあと0.2%に迫る場面もあった。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は、「現在、金に買いを入れているのは投資家だけだ」と指摘。 「投資家は移り気だ」と述べ、金は1230ドルまで下落する可能性が あるとの見解を明らかにした。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は、前営業日比17.60ドル(1.4%)安の1オンス=

1238.60ドルで取引を終了。中心限月としては21日以来の大幅安 となった。

◎NY原油市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。メキシコ湾での原油生産が熱 帯性暴風雨の影響を受けないとの見方から売りが優勢になった。

原油は一時1.5%下落した。熱帯性暴風雨「アレックス」はメ キシコ湾南部を進み、ハリケーンに発達して7月1日にメキシコの米 テキサス州との国境に近い地域に上陸すると予想されている。マイア ミ時間午後2時現在、アレックスはメキシコのカンペチェの沖、西北 西135キロメートルに位置している。

MFグローバルのエネルギー担当バイスプレジデント、マイケ ル・フィッツパトリック氏は、「リグ(石油掘削装置)や製油所が集 中している地域を避けそうだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前営 業日比61セント(0.77%)安の1バレル=78.25ドルで取引を終 了した。前週末は終値ベースで5月5日以来の高値をつけていた。

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