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NY外為:ユーロ下落、インフレ抑制示唆の統計でドルを楽観

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが主要16通貨のほぼすべてに対して下落した。対ドルでは3 週間ぶりの大幅安。朝方の統計で米国のインフレ抑制が示唆されたほ か、20カ国・地域(G20)首脳会議で赤字削減目標での合意成立が 影響した。

ドル指数は上昇。一時はほぼ6週ぶり低水準まで下げる場面も あった。米10年債が上昇し、利回りが約1年ぶりの低水準に押し下 げられたのが背景。トロントで週末に開催されたG20の首脳会議で は、2013年までに先進国が財政赤字の半減を目指す一方で、景気刺 激策を継続することで合意した。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、カミラ・ サットン氏は、「何としてでも経済成長を支援するという従来の環境 から、財政責任へと状況は変化した」と述べ、「ユーロに関してはま だ大きなリスクが圧し掛かっている。リスク回避の動きが急速に広が っており、ドル買いのきっかけとなっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時23分現在、ユーロはドルに対して1 ユーロ=1.2276ドル。一時は6月4日以来で最大となる0.83%安 の1.2266ドルまで売り込まれた。前週末は1.2369ドルだった。 ユーロは対円では0.6%下げて1ユーロ=109円76銭。前週末は 110円41銭。円は対ドルでは0.2%下げて1ドル=89円42銭 (前週末は89円23銭)。

今年第2四半期でドルは対ユーロでの上昇率が10%と、主要 16通貨のうち4位となる見通しだ。ブラジル・レアルは同10.2%、 シンガポール・ドルは11%。円は最高の15%だった。

米PCE統計

米商務省の発表によると、5月の米個人消費支出(PCE)は 前月比で0.2%増。4月は前月比でほぼ変わらずだった。個人所得 は0.4%増だった。食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は 前年比で1.3%上昇した。

英HSBCホールディングスの為替戦略世界責任者デービッ ド・ブルーム氏によると、G20首脳会議前に先週はドルを売ってい た投資家が、この日は買い戻した。同氏は、「何かが起こるのではな いかと市場参加者はやや神経質になっていた」と述べ、「G20前の 週に建てていたドルのロングポジションの一部を建て直したようだ」 と指摘した。

G20声明

トロントで開かれたG20首脳会議で採択された声明は、金融機 関が資本を「大幅に引き上げる」必要があると指摘した。また、各国 は12年末までに新基準を満たすことを目標に新たな規制を段階的に 導入することが認められる。

ドル指数は0.5%上昇して85.699。一時は85.215と、6月 21日につけた5月13日以来の低水準(85.091)に迫った。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー 氏は、「月末とあり、ドル需要が強いのは明らかだ」と述べ、「市場 参加者は米連邦公開市場委員会(FOMC)が長期にわたって政策金 利を据え置くと予想している」と続けた。

FRBは23日のFOMC後に発表した声明でフェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標を「長期にわたって」過去最低の0-

0.25%という「異例な低水準」で据え置く方針を示した。

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