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BISのカルアナ総支配人:中銀の行動が市場に悪影響与える恐れ

中央銀行は金融市場への介入を長 く続け過ぎることによって市場を損なう恐れがあると、国際決済銀行 (BIS)が指摘した。

BISのカルアナ総支配人は28日、スイスのバーゼルで講演し、 「市場の正常な機能を回復させるために必要となった中銀の直接介入 は大きなリスクも伴う」と指摘。介入を「長く続け過ぎれば、市場で の取引への民間部門のインセンティブをゆがめ、流動性と市場の厚み を損なうだろう。リスクに値段を付けるという市場の機能が損なわれ るだろう」と解説した。

金融危機封じ込めのため、各国中銀は市中銀行への資金供給拡大 や債券購入など非伝統的措置を取った。政策金利も歴史的低水準にあ る。

カルアナ総支配人は「現時点では主要先進国・地域のコアインフ レ率は低く、近い将来に急激に上昇すると考える理由もほとんどない ものの、2-3年後のリスクについては警戒を怠るべきでない」とし、 「公的部門の債務がこれほど急激に拡大している現在の環境では、中 銀がインフレ加速を容認するという見方が浮上すれば市場は簡単に不 安定化する恐れがある」と分析した。

また、商業銀行は評価損の規模の認識について十分に「透明」で はないとした上で、損失に備える措置を検討する必要があると指摘。 配当や報酬を抑制する措置などを挙げた。「配当と報酬をめぐる方針は、 レバレッジを低下させ信頼を回復するために資本を温存する必要性を 考慮に入れる必要がある」と論じた。

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