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今日の国内市況:株式は小幅続落、長期金利上昇-ドル89円台前半

日本株相場は小幅続落。米国景気 の改善ペースが鈍るとの観測から為替相場で円の先高観が出ており、ト ヨタ自動車や東芝、キヤノンといった輸出関連株中心に下げた。海運や 鉱業など景気敏感業種も売られ、金融株も安い

日経平均株価の終値は前週末比43円54銭(0.5%)安の9693円 94銭、TOPIXは同6.50ポイント(0.8%)安の860.80。5営業 日続落となったTOPIXは、5月14-21日に6日続落して以来の連 続下落記録。全般的に買い見送りムードが強い中、東証1部の売買代金 は9641億円と、ことし2月16日以来の低水準にとどまった。

週明けの日本株は、日経平均株価が上昇して始まったものの、すぐ に下落に転じ推移した。東証1部の騰落銘柄状況は値下がり銘柄数が 1088と、値上がり484を大きく上回る展開。業種別33指数も29業種 が下げ、上昇はわずか4にとどまった。

ここに来て投資家が警戒し始めているのが、米国の景気回復ピッチ の鈍化だ。米国では経済対策の効果が一巡、23日発表の5月の新築一 戸建て住宅販売が過去最低に落ち込むなど、住宅統計にその反動が見ら れ始めている。

米金利は低下傾向をたどっており、ブルームバーグ・データによる と、米10年債利回りは25日時点で3.11%と09年5月14日以来の 低水準にある。為替相場ではドルが軟調な展開となり、東京時間28日 のドル・円相場は1ドル=89円23-45銭付近で推移。前週末までの 過去2週間の平均同91円78銭より2円以上の円高水準となっている。 海外需要、輸出採算への悪影響を警戒する格好で、TOPIXの下落寄 与度上位には電機や輸送用機械、機械など輸出関連株が並んだ。

米景気動向が警戒される中、今週は米国で重要な経済指標の発表が 相次ぐ。これらの内容を見極めようと、投資家は積極的にポジションを 作れない状況で、東証1部市場の売買代金はことし6回目の1兆円割れ (大発会含む)となった。米国では29日に4月のケース・シラ―住宅 価格指数、7月1日にISM製造業景況感指数、2日に6月の雇用統計 が発表される。

世界景気の先行き懸念が顕著に表れているのが、海運市場。ばら積 み船の国際運賃市況のバルチック海運指数は、25日の取引で21日連 続安となった。市況悪化が警戒され、商船三井や日本郵船など海運株の 下げが目立ち、海運指数は東証33業種の下落率1位だ。

長期金利が1.15%に上昇

債券市場で長期金利は1.15%に上昇した。最近の急激な金利低下 に対する警戒感から、現物債市場では長期債や超長期ゾーンを中心に売 りが優勢となった。一方、前週末の米国債上昇や日経平均株価の下落が 相場の支えとなり、先物は底堅く推移した。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の308回債利回 りは、前週末比変わらずの1.145%で開始した。その後は1.145-

1.15%の狭いレンジでの推移が続いており、午後4時1分現在では

0.5ベーシスポイント(bp)高い1.15%で取引されている。

長期金利は前週初めの1.2%台前半から、24日には1.125%と約 7年ぶりの低水準を付けた。一時は10bp近くも下げた。

また、来週7月6日には10年債入札を控えており、金利低下に対 する警戒感が出ている。

超長期債が売られた。20年物の118回債利回りは1.5bp高い

1.89%に上昇した。前週末に一時1.865%と、新発20年債利回りとし て昨年3月以来の低水準を付けた反動が出た。また、30年物の32回 債利回りも1bp高い1.95%に上昇した。前週末には1.925%と新発 30年債利回りとして昨年2月以来の水準まで下げていた。

東京先物市場で中心限月9月物は、前週末比7銭高の141円13銭 で始まった。直後に141円19銭まで上昇し、中心限月ベースで9日に 付けた高値に並んだ。その後は徐々に上げ幅を縮め、1銭安まで下げる 場面もあった。午後は141円10銭付近で推移し、結局は3銭高の141 円9銭で終了した。

ブルームバーグ・データによると、9月物の日中売買高は1兆 2761億円にとどまり、中心限月ベースでは2月12日以来、約4カ月 ぶりの低水準となった。

ドル89円台前半-約1カ月ぶり安値圏

東京外国為替市場ではドルが対円で約1カ月ぶりの安値圏で推移し た。週内に注目の米経済指標の発表を控えるなか、米中長期金利の低下 を背景にドルが売られた前週末の流れを引き継いだ。ただ、積極的に円 を買う材料にも乏しく、一段のドル安・円高には歯止めがかかった。

ドル・円相場は朝方に1ドル=89円23銭を付け、前週末に付け た5月21日以来のドル安・円高水準(89円22銭)に接近。午後にか けては89円45銭まで値を戻したが、ドルの上値は重かった。

一方、ユーロ・ドル相場は朝方に1ユーロ=1.2398ドルと1週間 ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けたが、その後はドル売りも一服し、 欧州市場に向けては1.23ドル台半ばまでユーロ売り・ドル買いが進ん だ。

ユーロは対円でも1ユーロ=110円台前半から110円台後半へ強 含んでいたが、午後には売りが優勢となり、110円台半ばまで値を戻し た。

先週は米住宅関連指標の下振れやFOMCによる景気判断の引き下 げを受け、米景気の先行き懸念が台頭。週末には2010年第1四半期 (1-3月)の米実質国内総生産(GDP)確定値が下方修正されたこ とを背景に、米2年債利回りが昨年11月以来の水準付近まで低下した。

今週は米国で6月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数や6 月の雇用統計など注目指標の発表が目白押しだ。予想を下回る経済指標 が相次いだ場合には、米金利が一段と低下し、ドルが売られる可能性が あるとみられている。

ドルは対スイス・フランで一時、5月4日以来、初めて1ドル=

1.0900フランを突破。ただ、1.08フラン台の滞空時間は短く、午後 にかけては1.09フラン台前半でもみ合う展開となった。

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