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G20:赤字削減を評価、日本は実現性に疑問符-日興コーデ証の野村氏

日興コーディアル証券の野村真司 チーフ債券ストラテジストは28日、ブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで、前日までカナダのトロントで開催された20カ国・地域 (G20)首脳会議について以下のようにコメントした。

G20の声明によると、先進国は2013年までに財政赤字を少なく とも半減させ、16年までに公的債務の国内総生産(GDP)比率を安 定させることを目指す。また、金融機関が資本を「大幅に引き上げる」 必要があると指摘した。各国は12年末までに新基準を満たすことを目 標に新たな規制を段階的に導入することが認められるという。

「先進国が財政赤字を今後3年間で半減させるなど、世界経済の 足かせである財政問題に取り組む姿勢を強めたことは評価できる」

「日本については赤字削減について特別扱いとなった。基礎的財 政収支(プライマリーバランス)赤字の対GDP比率を今後5年間で半 減させるとした財政運営戦略を取りまとめたばかりであることが配慮さ れた。日本の財政再建はより長い目で検証されていくわけだが、国と地 方を合わせたプライマリーバランスを2020年度には黒字にするなど、 実現可能性となると懐疑的と言わざるをえない」

「参院選後に政権が安定するかどうかを含めて、今後は政府の財 政再建が軌道に乗るのか見極めていく必要がある。日本の迅速な赤字削 減には期待が持てないのは確かだが、一方で日本国債の大半を国内投資 家が保有しているといった要因を加味すると、金利がすぐに上昇基調に 転換する公算も小さいと言える」

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