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ケネディ株が昨年5月来安値、今期最終赤字-増資警戒も

不動産ファンド運営が主力のケネ ディクス株が一時前週末比21%安の1万4580円と急落、昨年5月1 日以来の安値を付けた。海外不動産の譲渡損や私募ファンドへの売却 収益見送りにより、今期の連結最終損益が従来の黒字予想から一転、 赤字に落ち込む見通しとなった。新株発行登録も行い、業況の厳しさ と将来の増資による1株価値の希薄化が懸念された。

ケネディは25日、今期(2010年12月期)の連結業績予想を下 方修正した。最終損益は24億円の赤字(前期は184億円の赤字)を 計画、従来予想は4億円の黒字だった。海外不動産を保有する海外子 会社の売却や固定資産の売却などで計22億円の特別損失を計上、自 己勘定で保有する物件が、私募ファンドに売却できなかった場合を考 慮した。

また同社は併せて、新株の発行登録(上限150億円)を行った。 発行予定期間は7月3日から1年間。調達資金については、投融資や 社債償還に充てる予定としている。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「リーマン・ショック 後に破たんに追い込まれる不動産ファンド運営会社が相次いだが、ケ ネディは生き残り組」と指摘。5月末時点で受託資産残高が1兆円を 突破するなど、足元では受託資産規模が拡大に向かっているものの、 「財務の傷は依然癒えていない。新株発行枠を登録したことでもバラ ンスシート調整の途上にあることが読み取れ、投資家は容易に手を出 せる状況にない」と話していた。

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