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世界の国債:1-6月期リターンは05年以来の高水準-頭打ち懸念浮上

世界の国債リターンは2010年1 -6月(上期)に05年以来の高水準となっているが、今後は低下す る以外に行き場がなさそうだ。

投資家は欧州のソブリン債危機が世界の経済成長を阻害するとの 懸念から米国債やドイツ国債、英国債、日本国債の保有を積み上げて きたが、利回りは過去最低付近に達しているため、債券の投資妙味は 低下している。こうした弱気論の浮上は1日当たり4兆3000万ドル (約384兆円)の取引規模のある米国債のレポ市場で最も顕著に表れ ているようだ。

こうした状況は1年前とは様変わりだ。当時は大恐慌後で最悪の 金融危機を受け、投資家はレポ取引を通じて資金を融資し借り手に金 利を払って米国債を確保していた。ソーンバーグ・インベストメント・ マネジメントのマネジングディレクター、ジェーソン・ブレイディ氏 は「今は誰も怖がってはいない」と述べ、「恐怖感が台頭していた1、 2年前よりもっと正常な状況であることは間違いない。米国債の利回 りは低下しており、投資妙味は後退している」と指摘した。

ブルームバーグ・ニュースが今月2-8日に集計した60人の10 年物米国債利回りの年末予想の中央値は3.74%。今月25日は3.11% で終了した。予想通りなら、利回り上昇による価格下落でリターンは 約マイナス3.26%となることがブルームバーグのデータで示されて いる。

エコノミストやストラテジストを対象に実施した別のブルームバ ーグ・ニュースの調査では、独国債や英国債、日本国債などほかの主 要7カ国(G7)諸国の国債も利回り上昇が予想されている。

市場平均下回る

シティ・グローバル・ウェルス・マネジメントのジェフ・アップ ルゲート最高投資責任者(CIO)率いるストラテジストのチームは 先週公表したグローバル・インベストメント・コミッティー・マンス リー・リポート(6月号)で、国債は「債券市場でわれわれが最も有 望視しない部分だ」と述べ、「投資家のリスク回避姿勢が後退すれば、 利回りが上昇すると予想され、債券市場ではこのセクターが市場平均 を下回る値動きになる」との見方を示した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 10年物米国債の今年のリターンは利子の再投資分を含めたベースで プラス7.85%と、世界の国債リターンのプラス3.36%をリードして いる。世界の国債リターンは05年上期の3.77%以来の高水準にある。

BOAメリルリンチのグローバル・ソブリン・ブロード・マーケ ット・プラス指数では、ソブリン債利回りは先週、平均で2.10%に 低下し、5月25日に付けた2.07%にあと3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)に迫った。

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