コンテンツにスキップする

トヨタ社長:自動車3社トップで報酬最低-総会で心情も

自動車世界最大手トヨタ自動車の 豊田章男社長の前期(2010年3月期)報酬が、自動車3社のトップで最 も低かったことが分かった。日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責 任者(CEO)とホンダの伊東孝紳社長の報酬が基準の1億円以上で開 示されたのに対して、豊田社長の報酬は基準に届かなかった。

報酬1億円以上の役員名開示が義務付けられている有価証券報告書 でトヨタは25日、張富士夫会長が1億3200万円、渡辺捷昭副会長が1 億1400万円、岡本一雄副会長が1億800万円、稲葉良睍取締役は1億 2400万円という前期報酬を記載した。

トヨタの1人あたり報酬平均は5313万円と前年比で約30%減。一 連のリコール(無料の回収・修理)問題で前期賞与は全額カットした。

国内2位のホンダの伊東社長の報酬は1億1500万円。昨年4月か ら今年3月まで本田技術研究所の社長を兼任した伊東社長は、その報酬 4100万円が加算された。日産自のゴーンCEOの報酬は8億9100万円 だった。

3000人超の株主前に心情吐露

24日のトヨタ株主総会では、豊田社長が一連のリコール問題の山場 であった2月の米議会下院監視・政府改革委員会公聴会を振り返り、熱 く心情を吐露する場面があった。トヨタ本社(愛知県豊田市)で3220 人の株主を前に豊田社長は、「公聴会の後にはこの立場を担保して帰っ てこられると思っていなかった」と、社長職を去ることも覚悟していた ことを明らかにした。

公聴会の4日前にアメリカに渡り、ワシントン郊外に「監禁状態 で」公聴会の準備をしていた時、「朝から晩まで勉強をしていると病気 になるのでは」と不安を感じたと述べ、「当日まで気持ちを平静に保 つ」ために、「必ず1日に一度は心の底から笑うことを自分の仕事」と したという。

総会で株主から、「公聴会の後、涙を見せたが、トップとして胸を 張ってほしい」という要望が出たのに対し、豊田社長は、自らを「負け 戦のしんがり役」を務めたことを光栄に思うと述べた上で、仕入先やお 客さんから応援をもらったとき、「守ろうと思った相手から守られてい た」と感じ、「ウルウルしてしまった」と当時の気持ちを語った。

トヨタの株主総会は、この他、環境や新興国市場対策などで9人が 質問に立ち、2時間02分で終了した。トヨタの25日株価終値は、前日 比60円(1.9%)安の3135円。

Editors:Eijiro Ueno, Fukashi Maruta

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 萩原ゆき Yuki Hagiwara +81-3-3201-8864 yhagiwara1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:

大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

井上加恵 Kae Inoue +81-3-3201-8362 kinoue@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE