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中国:新たな金融危機の恐れも、融資急増と債権証券化で-フィッチ

中国では記録的な融資の伸びと銀 行が貸付債権を証券化し販売することで、信用リスクが「大きく」拡 大しており、新たな金融危機を招く恐れがあると、格付け会社フィッ チ・レーティングスは指摘する。

フィッチの北京在勤ディレクター、朱夏蓮氏は24日、シンガポー ルでの会議で「銀行のバランスシートから与信が消え、融資拡大や信 用リスクに対する過小評価が広がっている」と分析。「だが信用リスク が消えたわけではなく、単に投資家に移転されただけだ」と説明した。

フィッチによると、規制回避を狙った複雑な取引に参入する中国 の銀行が急速に増えている。そうした銀行は、信託会社に貸付債権を 売却。信託会社は資産運用商品を組成して、売却した銀行に販売のた め戻す。銀行は投資家に同商品を売却し、得た資金を貸付債権の回収 に充てているという。

朱氏は「銀行にこの話をすると、『貸付債権は売却済みで信用リス クはない』と答える。商品に問題が生じた場合に損失を被るのは投資 家だ」と主張。破たんした米リーマン・ブラザーズ・ホールディング スの「ミニボンドとよく似ているという印象を持っている」と語った。

香港やシンガポールの金融機関はリーマンが保証した金融商品 「ミニボンド」を販売。多数の個人投資家が同商品への投資で資金を 失い、香港当局が販売手法を厳しく取り締まるに至った。

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