コンテンツにスキップする

四半期末のレポ金利が0.14%台に上昇、銀行の運用手控え姿勢強まる

短期金融市場では、30日受け渡しの 翌日物のレポ(現金担保付債券貸借)金利が4月中旬以来となる0.14% 台まで上昇した。受け渡し日が四半期末の決算日に当たり、銀行による 資金運用の手控え姿勢が強まっているためだ。日本銀行の資金供給オペ は積極的な応札が集まった。

この日のレポ市場では、29日受け渡しの翌日物(スポットネクスト 物)が0.13-0.14%程度に上昇したほか、午後から取引が始まった30日 分は0.145%付近まで水準を上げた。まとまった資金の運用は少なかっ た。

午後の本店共通担保オペ1兆2000億円(6月28日-7月8日)の最 低落札金利は前回比1ベーシスポイント(bp)上昇の0.13%と、4月12 日以来の高水準。午前の国債買い現先オペ4000億円(6月29日-7月6 日)の最低金利も1bp上昇の0.13%と、同オペとしては金融緩和が強化 される前の2009年12月1日以来の水準になった。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「期末・期初の翌日物はきょう の段階では積極的な資金の出し手もいないだろう。日銀の資金供給額も 予想の範囲内にとどまっている」と言う。

本店オペのスタート日となる28日は国庫短期証券(TB)の発行日 に当たり、証券会社の資金手当ての需要が強い。同日は共通担保オペの 終了が総額2兆2000億円程度あったが、午後の供給額は1兆2000億円 だった。固定金利方式の新型オペが20兆円まで膨らんでいるため、金 利入札方式のオペは縮小されている。

国内金融機関の資金担当者によると、市場の期待に反して日銀の資 金供給オペが増えない上、レポは受け渡し日の直前まで運用資金が出て きづらいという。国内証券のディーラーは、決算日は資金が運用されな いまま日銀当座預金に滞留する可能性もあると警戒する。

もっとも、21日の国債大量償還を受けて余剰資金を抱えた銀行は、 四半期末の運用を積み上げざるを得ないとの見方もある。その場合、 投資家の資金運用によって日銀口座に滞留していた資金が市場に出て くるため、レポ市場の資金の逼迫(ひっぱく)感は和らぐとみられる。

TB売り優勢

レポ上昇や四半期末の持ち高調整の影響で、TBは売り意欲が強 かったが、買い手は少なかった。売り気配は1-2カ月物が0.115-

0.12%、新発3カ月物は0.115-0.1175%、6カ月物は0.1225%、1 年物は0.13-0.1325%と、利回り水準が小幅上昇した。

午前のTB買い切りオペ3000億円は、前日終値に比べた全取落札 利回り格差がプラス0.004%、平均利回り格差はプラス0.005%に拡大。 市場では6カ月物が0.125%程度の利回り水準で落札されたとの見方 が出ていた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE