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米国株:S&P500は4日続落、金融規制とギリシャを警戒

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は4日続落と、過去7週間で最長の下落局面となった。金 融規制への警戒のほか、ギリシャ国債の保証コストが過去最大に上昇 したことを嫌気し、銀行株に売りが出た。消費関連株も下げた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースが 下落。家具インテリア用品ベッド・バス・アンド・ビヨンドが発表し た決算が予想を下回ったことを受け、小売株も安い。売上高が予想を 下回ったナイキは4%安。デルは6.4%下落。2011年の見通しが一 部投資家の失望を誘った。

S&P500種株価指数は前日比1.7%安の1073.69。ここ4日 間の下落率は3.9%。ダウ工業株30種平均は145.64ドル(1.4%) 下落の10152.80ドル。

USAAインベストメント・マネジメントの株式投資バイスプレ ジデント、ワシフ・ラティフ氏は「地合いは非常に弱い。欧州問題は 終えんには程遠いようだ。金融規制に関する懸念もある。政府の支援 策を除けば、経済データは景気にあまり勢いがないことを示唆してい る。小売株の下げはこれまでの上昇が行き過ぎだったことを示してい る。リスクを解除する動きだ」と話した。

リバランス

株価は取引終了前の2時間で下げ足を速めた。S&P500種は 一時1071.81まで下げた。トレーダーによると、25日の通常取引 終了後に実施されるラッセル・インベストメント指数の年次リバラン ス(構成銘柄の変更)を控えていることが相場に影響したという。

ラッセルはその米国株指数に組み込まれる時価総額を3兆9000 億ドルと算出している。指数に連動させて運用する投資家はラッセル のリバランスにあわせて銘柄を売買する必要がある。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー氏 は、「薄商いの中でラッセルのリバランスが値動きを増幅した可能性 がある」と指摘した。

米証券取引所の出来高は11日以降、平均82億7000万株と、 2010年の平均である94億8000万株を下回っている。

証券トレーダー協会(STA)のブレット・モック会長は、「出 来高が膨らむのは流動性に絡むイベントがある日だ。ここ数週間、出 来高は平均を下回っている。これは今年のリバランスに関連した動き が1-2週間ではなく、1-2日に集中することを示唆している」と 述べた。

経済指標

朝方発表の新規失業保険申請件数が2カ月ぶり高水準から減少。 輸送機器を除く耐久財受注額は増加したものの、株価は下げて始まっ た。

19日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週から1万9000件減少して45万7000件。変動の大きい輸送 用機器を除いたベースの5月の耐久財受注額は前月比0.9%増加。 過去4カ月で3度目のプラスとなった。前月は0.8%減。前日発表 された新築住宅販売件数は過去最低に落ち込んだ。

ヘイバーフォード・トラストの最高投資責任者(CIO)、ハン ク・スミス氏は、「前日の住宅指標を考えれば、朝方発表の経済指標 は勇気付けられる内容だった。成長率がトレンドを下回っているため、 経済指標は強弱まちまちだ」と述べた。

ギリシャやスペイン、ポルトガルを中心に欧州株は下落。CMA データビジョンによると、ギリシャ国債を保証するクレジット・デフ ォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは過去最高に上昇した。

金融株が安い

BOAは2.7%安。コリンズ・スチュワートはBOAの第2四 半期1株当たり利益見通しを、特別項目を除くベースで従来の29セ ントから20セントへ引き下げた。金融改革法案から受けるとみられ る影響を理由に挙げた。JPモルガンは2.2%下落。

銀行、証券、保険株に連動するETF(上場投信)「ファイナン シャル・セレクト・セクターSPDR」のオプション取引が弱気を示 した。60万1000枚超のプットオプション(売る権利)が売買され た。これは過去20日間の平均の3倍以上、コールオプション(買う 権利)の14倍。

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