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6月24日の米国マーケットサマリー:S&P500続落、円上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2325 1.2311 ドル/円 89.48 89.82 ユーロ/円 110.29 110.57

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,152.80 -145.64 -1.4% S&P500種 1,073.69 -18.35 -1.7% ナスダック総合指数 2,217.42 -36.81 -1.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .66% -.01 米国債10年物 3.12% +.01 米国債30年物 4.09% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,245.90 +11.10 +.90% 原油先物 (ドル/バレル) 76.24 -.11 -.14%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円とドルがほとんどの主要通貨 に対して上昇。世界的な景気回復鈍化の兆しから、最も安全とされる 両通貨への需要が膨らんだ。

ユーロはドルに対して上昇。トレーダーらがポートフォリオの損 失リスク低下に向けユーロの先安を見込んだ取引を解消したことが 背景にある。米失業保険申請件数の減少が示された後も、円は主要 16 通貨のパフォーマンスで首位を維持した。円は主要10カ国通貨 中で1カ月のボラティリティが2番目に低い。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は前日の声明で、金融の状況は総じて経済成長を支える 方向性を「弱めている」と指摘した。

UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は、「市場参 加者は引き続き、新たなリスクポジションを組むことに消極的なため、 安全逃避先へと資金が流れている」と指摘。「低リスクのセンチメン トが広がっているときは、円とドルが堅調に推移する」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時52分現在、円はドルに対して前日比

0.3%高の1ドル=89円59銭(前日は同89円82銭)。一時は89 円 22銭と、5月21日以来の高値を付けた。ユーロはドルに対して0.2% 高の1ユーロ=1.2332ドル。一時は0.4%下落、また0.6%上昇す る場面もあった。ユーロは円に対してほぼ変わらずの1ユーロ=110 円50銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は4日続落と、過去 7週間で最長の下落局面となった。金融規制への警戒のほか、ギリシ ャ国債の保証コストが過去最大に上昇したことを嫌気し、銀行株に売 りが出た。消費関連株も下げた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースが 下落。家具インテリア用品ベッド・バス・アンド・ビヨンドが発表し た決算が予想を下回ったことを受け、小売株も安い。売上高が予想を 下回ったナイキは4%安。デルは6.4%下落。2011年の見通しが一 部投資家の失望を誘った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.7%安の1073.69。ここ4日間の下落率は3.9%。 ダウ工業株30種平均は145.64ドル(1.4%)下落の10152.80ド ル。

USAAインベストメント・マネジメントの株式投資バイスプレ ジデント、ワシフ・ラティフ氏は「地合いは非常に弱い。欧州問題は 終えんには程遠いようだ。金融規制に関する懸念もある。政府の支援 策を除けば、経済データは景気にあまり勢いがないことを示唆してい る。小売株の下げはこれまでの上昇が行き過ぎだったことを示してい る。リスクを解除する動きだ」と話した。

◎米国債市場

米国債市場では2年債利回りが上昇した。一時は昨年11月以来 の低水準をつけた。米財務省はこの日、今週に入り3度目の入札を終 了した。

2年債利回りは一時、2008年12月に記録した過去最低に4b p以内と迫った。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の連邦公開 市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、「長期にわたって」低 金利を維持する方針をあらためて表明した。この日、財務省が7年債 の入札(300 億ドル)を実施した後、米国債は上げ幅を縮小した。

グッゲンハイム・パートナーズの米政府トレーディングディレク ター、ジェーソン・ローガン氏は、「相場はやや上げ過ぎだった。市 場参加者は国債への投資資金の一部引き揚げを検討していた」と述べ た。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時6分現在、2年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇の0.69%。同年債価格(表面利率0.625%、 2012年6月償還)は、前日比ほぼ変わらず99 7/8。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は過去1週間で最大の上昇。米連邦公開 市場委員会(FOMC)が政策金利を長期にわたり異例の低水準で維 持する方針をあらためて示したことから、ドル先安感が強まり、金の 魅力が増大した。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は続落。政策金利を0 -0.25%に据え置くとのFOMCの前日の決定が背景。政策金利は 2008年12月以降このレンジで維持されている。会合後の声明は、 金融の状況は総じて経済成長を支える方向性を「弱めている」と指摘 した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディ ーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は「金融政策を通じた景 気刺激の手段として、FOMCが処方できる特効薬は多くは残ってい ない」と指摘。「金融システムをジャブジャブにした流動性が金の上 昇を支えるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は前日比11.10ドル(0.9%)高の1オンス=1245.90 ド ルで取引を終了。中心限月としては17日以来の大幅高となった。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は小じっかり。経済指標の改善に加 え、欧州債務危機が悪化しつつあるとの懸念から株価が下げたことが 影響した。

先週の新規失業保険申請件数は2カ月ぶりの高水準だった前の 週から減少。5月の耐久財受注統計では輸送機器を除いた受注が増加 した。株式市場ではS&P500種株価指数が一時1.6%高となった。

IAFアドバイザーズのマネジングディレクター、カイル・クー パー氏(ヒューストン在勤)は「失業保険申請は予想よりやや大きく 減少した」と指摘。「これで原油は安値を離れた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比16セント(0.21%)高の1バレル=76.51ドルで取引を終了し た。過去1年間では11%の値上がり。過去4週間のレンジは69.51 ドルから78.92ドル。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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