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アイスランド:第2の銀行危機も-外貨融資の違法判決で

アイスランドの国内銀行は、第2 の危機に直面する可能性がある。一部の外貨建て融資を違法とした裁 判所の判定により、280億ドル(約2兆5000億円)相当の融資に対 し、貸し手であるアイスランドの各行が損失を被る恐れがある。

アイスランドの最高裁は16日、自動車ローンや商業用不動産融 資などの外貨に連動した三つの融資について違法との判断を下した。 同判決で、借り手はこうした融資の元本をアイスランド・クローナで 返済することだけが義務付けられ、貸し手が為替差損を引き受けるこ とになる。アイスランド・クローナの円やスイス・フランに対する価 値は2008年9月以降、約3分の2に落ち込んだ。

IFSコンサルティング(レイキャビク)のエコノミスト、オッ ドゲイル・オッテセン氏は電話インタビューで、「判決が外貨に連動 したクローナ建ての融資すべてが違法な場合、アイスランドの銀行セ クターがこれを乗り越えることができるとは想像しがたい」と語った。

国内の3大銀行が破たんした2008年10月以来、アイスランド 政府は1年半にわたり金融産業立て直しに取り組んだ。同国は国外投 資家との関係改善を目指し、破たんした銀行を清算し、債権者を新た に設立した銀行の株主にした。

CMAデータビジョンによると、アイスランドの5年債のクレジ ット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは5ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上げ322bpと、4日以降で最大の 上昇となった。CDS上昇は、アイスランドの信用の質が劣化したと の認識を意味する。アイスランド・クローナは対ユーロで前日比

0.4%安となっている。5月12日以降で最大の下げ。

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