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富裕層の投資:美術品やジェット機など「ステータスシンボル」に移行

富裕層の資産が回復した2009年、 美術品やジェット機、宝石などの現物への投資が増えたことが、フラン スのキャップジェミニと米メリルリンチが今週発表したリポートで明ら かになった。

調査を統括したキャップジェミニのプリンシパル、イレアナ・バン ダールリンデ氏は電話インタビューで「非常に深刻な危機だった。投資 家心理は変化している」と指摘。「投資家らは金融市場や規制当局を完 全に信頼してはいない。そのため、美術品や金などの現物資産に資金を 振り向ける傾向がある」と分析する。

キャップジェミニとメリルの過去の調査によると、S&P500種株 価指数が39%低下した2008年には、世界の富裕層の約30%が資産を 引き揚げるか資産運用会社の利用をやめた。同指数は過去1年間で 22%上昇している。

バンダールリンデ氏によると、この「世界富裕層リポート」に掲載 された6項目の「情熱的な」投資先は一般的に、富裕層の持ち高全体の 約3分の1を占める。6項目とは、まずヨットやジェット機、高級自動 車などの高額収集品、2つ目は美術品、3つ目は宝飾品や宝石、時計、 4つ目はワインやコインなどの収集品、5つ目は競技チームや競走馬な どへのスポーツ関連投資、6つ目はクラブ会員権や楽器などその他のさ まざまな投資先だ。

主要住宅を除いた資産総額が100万ドル(約9000万円)-500万ド ルの個人の大半が、09年に資産の30%を高額収集品で保有していた。こ の割合は08年の27%から増加した。

「ここまで来た」

バンダールリンデ氏はよると、「これらの品々は公然と見せること のできるステータスシンボルだ。彼らは『ここまで来た』とつぶや く」。

リポートによれば、3000万ドル以上を投資する富裕層にとって、 6項目のうち美術品への投資が最も多い。

ポートフォリオに美術品やコイン、ワイン、古美術品を加える投資 家が増えている。リポートによると、インドや中国、中東の投資家はイ ンフレヘッジ手段として美術品などの現物資産を保有する傾向があると いう。

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