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カレーの国に高品質野菜種を、インドでF1種販売に注力-サカタタネ

種苗専業で国内首位のサカタのタ ネは、インドで高品質、均一量産の野菜栽培が可能なF1(交配種)種 子の販売を拡大する。インドでは従来、低価格のOP種子(自然交・雑 種子)が主力だったが、富裕層の拡大などで高品質野菜への需要が高ま ると予想。ベジタリアンが多く、カレーに多くの野菜を使うことで有名 な同国で、2013年度に5億円の売り上げを目指す。

同社の坂田宏社長がこのほど、ブルームバーグとのインタビューで 明らかにした。同社長は「欧米などの成熟した市場はF1種が定着して いるが、価格帯が高いため、アジアではまだ定着していない」と指摘。 しかし、「インドなどはこれから期待できる。海外収入でインドの比率 はまだ低いが、伸び率は高い」と語った。

F1種は、交配して生み出された第1世代の種。OP種に比べ割高 だが、耐病や環境適応性、収穫、そろいなどに優れる。サカタタネでは 08年5月にインドで現地法人を設立した。現在の社員数は50人程度、 インド全土で野菜の種の卸売を行っている。現在、インドで使われてい る種子の4分の1程度がF1種だが、富裕層の増加などで「半分以上に なるには長い時間はかからない」と、坂田社長は言う。

インドで手掛けている野菜種子は、カリフラワーやキャベツ、トウ ガラシなど。他国と比べ野菜が多く食べられており、坂田社長は「すべ てカレーに煮込んでしまう。カリフラワーなどはインドで見かけないと いう人がいるが、カレーの中にきちんと煮込まれている。サラダだと野 菜の量は限られるが、カレーは非常にポテンシャルが高い」と指摘して いる。

国連食糧農業機関(FAO)が昨年9月に公表したデータによると、 03年時点の主要国の国民1人当たり野菜年間消費量は、中国270キロ グラム、韓国211キログラム、日本104キログラムでインドは68キロ グラム。このほか米国123キログラム、フランス142キログラム、アフ リカ54キログラム、南米47キログラムとなっていた。

サカタタネのインドでの現在のシェアは1-3%ほどだが、今後も 品種を増やすなどし、18年までに10%に増やす計画だ。

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