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米ユーチューブ、バイアコムの著作権を侵害せず-連邦判事

米グーグル傘下の動画共有サイト、 ユーチューブを相手取り、映画・テレビ番組制作会社の米バイアコムが 起こしていた著作権侵害訴訟で、ニューヨーク・マンハッタン連邦地裁 のルイス・スタントン判事は23日、ユーチューブによる侵害行為はな かったとの判決を下した。

スタントン判事は、バイアコムのケーブルテレビ(CATV)局 「MTV」や「コメディ・セントラル」の番組などのコンテンツがユー チューブに掲載されたことをめぐる今回の訴訟について、ユーチューブ は侵害の責任を問われないと判断した。2008年4月に提出された修正 訴状によると、サムナー・レッドストーン氏率いるバイアコムは少なく とも10億ドル(約900億円)の賠償を求めていた。

ユーチューブは、同社はデジタルミレニアム著作権法(DMCA) の免責条項により保護されていると主張していた。同条項は、著作権所 有者の通知を受けた時に著作物を削除すれば、侵害の責任を問われない と規定している。スタントン判事は23日、この主張に同意した。

同判事は判決文で、「ユーチューブが特定の事例に対処するには、 その事例について把握していることが前提になる。同社がそれを監視し たり探し出したりする必要はない」と指摘した。

判事はまた、ユーチューブには毎分、約24時間分の動画が掲載さ れているとした上で、同社には著作権侵害コンテンツを同社サイトから 削除し、こうした違反行為を3回繰り返したユーザーのサイト使用を禁 止する規定があると説明した。

ユーチューブとバイアコムはともに3月、審理を経ずに自社に有 利な判決を下すよう求めていた。

控訴を計画

バイアコム(ニューヨーク)は、電子メールで発表文を配布し、 控訴する方針を表明。判決について「基本的な欠陥があり、DMCAの 文言、議会の意向、連邦最高裁の最近の見解に反している」と指摘した。

グーグルのバイスプレジデント・法律顧問、ケント・ウォーカー 氏は電話インタビューで、「これはユーチューブ、グーグル、そしてイ ンターネットにとっての勝利だ」と語り、「判決は、作品を共有し始め たばかりの新世代のクリエーターやアーティストの力になる」との見方 を示した。

グーグル(カリフォルニア州マウンテンビュー)は06年、ユーチ ューブを16億5000万ドルで買収した。

バイアコムが今回の訴訟を最初に起こしたのは07年だった。スタ ントン判事はまた、イングランドサッカー協会のプレミアリーグが同年 にユーチューブを相手取り並行して起こしていた著作権侵害訴訟を棄 却した。

同リーグの代理人、法律事務所バーンスタイン・リトウィッツ・ バーガー・アンド・グロスマンのマックス・バーガー弁護士は、通常業 務時間後にコメントを求めた電話取材に対し、これまでのところ返答し ていない。

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