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FOMC:「長期にわたり」低金利継続-市場関係者コメント

米連邦準備制度理事会(FRB) は22-23日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策 金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期にわ たり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。カンザスシティ ー連銀のホーニグ総裁は4会合連続で反対票を投じた。これについて の市場関係者のコメントは以下の通り。

◎ネーションワイド・ミューチュアル・インシュアランスのシニア・ バイス・プレジデント、ポール・バルー氏:

「3、4カ月前よりもやや暗いトーンだ」

「景気回復に関しては1-3月(第1四半期)よりもやや本格的 な警告があった」

「要するに、FRBは2011年にかけて金利を早期に動かす理由 はないということだ。今の景気回復には向かい風が強い。その状況は 続くだろうが、かなり振れが大きいだろう。FRBとしては、静観す ることは悪くない考えだ」

「当局は慎重に言葉を選んでいる。言葉が行動と同じぐらい重要 な環境にある。景気回復の進展に満足しているシグナルを示そうとし ているものの、回復が逆風に直面している事実も認めている。当局は ひどく楽観的な表現には聞こえないよう意図している」

◎イートン・バンス・マネジメントの運用担当者、エリック・スタイ ン氏:

「4月の前回会合以降、リスクが高まっていることは明らかだ」

声明は「米金融当局が10年から11年にかけて政策金利を据え置 くことを明確に示している」

◎ブローダス前リッチモンド連銀総裁:

「この声明に示された短期的な経済見通しは結局、前会合よりも 幾分弱かった」

◎ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのチーフエコノミスト、ジ ョン・シルビア氏:

「声明のトーンは大きく変化したと見なさざるを得ない」

「経済成長見通しはシフトダウンされた。声明は金利据え置きが しばらく続くことを示唆している」

◎MFグローバルのチーフエコノミスト、ジム・オサリバン氏:

「声明は、長期にわたって引き締めを急がないというメッセージ を強める内容だった」

「混乱の収拾はまだ明らかになっておらず、当局のレーダーに映 っている。声明は、景気回復が引き続き順調とのFRB議長発言に一 致したものだ。景気回復は緩やかながらも引き続き持続的だというの がFRB当局者の基本的主張だ」

「現時点ではインフレ率が高過ぎるよりも低過ぎる方を懸念して いる。コアインフレ率はゼロから遠くない水準にある」

◎ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハウス 氏:

「ハト(景気重視)派的な金融当局だ」

「ディスインフレの空気が広がり、失業率が10%近い状況では、 金融当局が引き締めを正当化するのは極めて難しいだろう」

◎BNYメロンの為替グループのマネジングディレクター、サマルジ ット・シャンカー氏: ○FOMC声明の投資家への影響:

「FOMCが政策金利を長期にわたり異例の低水準で維持すると あらためて表明した事実は、差し迫った引き締めへの不安を和らげた」

「現行の非常に支援的な金融政策を持続するよう、FRBにさら に猶予を求めていた投資家には支えになりつつある。リスクテークに プラスと受けとめられており、実際に株式やユーロもこれに支えられ ている」

「政策当局者が金融市場に存在する現実の問題と距離を置いてい ないという事実が投資家を元気付けている」

◎ウェルズ・ファーゴのジェイ・ミューラー氏: ○米金利:

「現時点で適切な金利水準がどこかを言うのは難しい。現状をど う速やかに脱するかで決まる。米金利はかなり低いが、日本を見れば 景気が長期間低迷して金利はさらに下がっている。米金利は長期にわ たって極めて低い水準が続く可能性がある。日本のような状況を避け られると引き続き期待しているが、日本の利回り曲線と比較すると米 国の利回り曲線は寛大のように見える」

○現在の雰囲気:

「通常の景気循環であれば、実質金利が上昇しインフレ期待も高 まっているため、米連邦準備制度理事会(FRB)は引き締めに動き、 金利は上昇するだろう。しかし、これが典型的な景気回復なのか、全 く異なるものなのか、非常に不透明だ。とても意味のある長期的な変 化が重なった景気循環にあり、必ずしも良い方向でないと言うことも できる」

「その場合は、金利の標準的な動きはあまり良い道しるべとはな らない。われわれは未知の領域にいるか、もっと悪ければ、日本が進 んだような領域にいる」

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