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米国債:上昇、FOMC声明と新築住宅販売急減で

米国債相場は上昇。2年債利回 りは年初来の低水準をつけた。連邦公開市場委員会(FOMC)は 23日発表した声明で、国外要因が米経済成長の障害になる可能性を 示唆したほか、5月の米新築住宅販売が大幅減少したことも国債に とっては支援材料だった。

FOMC声明では「長期にわたって」低水準を維持する文言が 再び盛り込まれた。米国債は一時、5年債入札で落札利回りが予想 を上回ったことが嫌気され、上げ幅を縮小する場面があった。

ウェルズ・ファーゴで約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ ミューラー氏は、「金利はしばらく非常に低水準で推移する可能性が ある」と述べ、「現時点で引き締めは仮想の話でしかない」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時23分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.12%。同年債価格(表面利率3.5%、 2020年5月償還)は14/32上げて103 7/32。

FOMCはこの日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目 標を過去最低水準の0-0.25%で据え置くと決定した。ブルームバ ーグ。ニュースがまとめたエコノミスト98人の予想では、全員が据 え置きを予想していた。

FOMC声明

FOMC声明は「景気回復は進行中で、労働市場は徐々に改善 しつつある」と指摘した。ただ、「金融の状況は総じて経済成長を支 える方向性を弱めており、これは主に国外の展開を反映している」 との見解を示した。

2年債利回りは一時2bp下げて0.66%と、昨年12月2日以 来の低水準を記録した。

ミューラー氏は「国債バブルがあるかどうかを述べるのは困難 だ。これは適切な水準が分かりにくいためだ」と述べた。

世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベス トメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏と、バ ンガード・グループの課税対象債券部門の責任者、ケネス・ボルパ ート氏は、いずれも経済専門局CNBCとのインタビューで、米国 債市場にバブルが発生しているとの見方を否定した。

金融先物市場動向によると、今年12月の会合までにFF金利誘 導目標が少なくとも0.25ポイント引き上げられる確率は18%とな っている。1カ月前は37%だった。

パイオニア・インベストメント・マネジメントのバイスプレジ デント、リチャード・シュランガー氏は、「長期間におよぶ回復過程 になるだろう」と述べ、「銀行融資が拡大しない限り、景気が窮地を 脱することはできないだろう」と語った。

米新築住宅販売

米商務省が発表した5月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済 み、年率換算)は前月比32.7%急減し、30万戸と、集計開始以来 の最低に落ち込んだ。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミストの予想中央値は18.7%減だった。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジス ト、ガイ・リーバス氏は、「ひどい内容の住宅統計だった」と述べ、 「また一つネガティブ材料が出てきた」と続けた。

10年債と2年債の利回り格差は2.45ポイントに縮小した。こ れは終値ベースでは6月9日以降で最小。インフレが抑制されてい るとの観測が強い。

米財務省が実施した5年債入札(発行額380億ドル)の結果に よると、最高落札利回りは1.995%と、入札直前の市場予想の

1.961%を上回った。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.58倍、過去10回の平 均値は2.65倍だった。

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