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6月23日の米国マーケットサマリー:ドルは対円で下落、89円台

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2314 1.2271 ドル/円 89.86 90.57 ユーロ/円 110.65 111.14

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,298.44 +4.92 +.0% S&P500種 1,092.04 -3.27 -.3% ナスダック総合指数 2,254.23 -7.57 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .67% -.00 米国債10年物 3.11% -.06 米国債30年物 4.05% -.05

商品 (中心限月)       終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,234.80 -6.00 -.48% 原油先物 (ドル/バレル) 75.86 -1.99 -2.56%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが円に対してほぼ1カ月ぶ りの安値に下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を 「長期にわたり」異例の低水準で維持する方針をあらためて示した ほか、欧州債務問題が米国の経済成長に打撃を与える可能性につい て言及した。

朝方には円とドルがともに上昇。5月の新築住宅販売が過去最 低水準に落ち込んだほか、6月のユーロ圏総合景気指数でサービス 業と製造業活動の鈍化が示されたことが背景。FOMCは会合後の 声明で、政策金利を「長期にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針を示 した。また、景気回復は進行しているものの、「金融の状況は総じて 経済成長を支える方向性を弱めている」と指摘した。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジ スト、ジョン・ドイル氏は、「住宅市場は引き続き低迷し、雇用創出 は緩やかなペースにとどまるため、FOMCは今後も経済への支援 を継続し、夏の終わりまでハト派的な文言を維持するだろう」と述 べた。

ニューヨーク時間午後2時51分現在、ドルは円に対して前日比

0.8%安の1ドル=89円88銭(前日は同90円57銭)。一時は89 円74銭と、5月25日以来の安値を付ける場面もあった。ドルはユ ーロに対して0.4%安の1ユーロ=1.2315ドル。円はユーロに対 して0.4%高の1ユーロ=110円69銭(前日は同111円14 銭)。

◎米国株式市場

米株式市場ではS&P500種株価指数が3日続落となった。連 邦公開市場委員会(FOMC)が声明で、欧州の債務危機が米国の 経済成長に打撃を与える可能性に言及したほか、5月の新築住宅販 売が過去最低水準に落ち込んだことが嫌気された。

ゼネラル・エレクトリック(GE)やシェブロン、マイクロソ フトが安い。FOMCは声明で「金融の状況は総じて経済成長を支 える方向性を弱めている」と指摘した。アドビ・システムズも大幅 安。同社の示した売上高見通しの下限は、アナリスト予想の平均を 下回った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.3%安の1092.04。週初からは2.3%下げている。 FOMCの声明発表後は一時、0.4%高まで上げる場面もあった。 ダウ工業株30種平均は4.92ドル(0.1%)上昇の10298.44ドル。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハ ウス氏は、「FOMCの声明は現実を反映しているにすぎない」と指 摘。「経済は成長している。ただわれわれが望むだけの力強さも、こ れまでの落ち込みが示唆するほどの力強さもないということだ。声 明はほぼ予想通りで、脆弱(ぜいじゃく)な経済指標や厄介なイン フレ指標を反映している」と加えた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。2年債利回りは年初来の低水準をつけた。 連邦公開市場委員会(FOMC)は23日発表した声明で、国外要因 が米経済成長の障害になる可能性を示唆したほか、5月の米新築住 宅販売が大幅減少したことも国債にとっては支援材料だった。

FOMC声明では「長期にわたって」低水準を維持する文言が 再び盛り込まれた。米国債は一時、5年債入札で落札利回りが予想 を上回ったことが嫌気され、上げ幅を縮小する場面があった。

ウェルズ・ファーゴで約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ ミューラー氏は、「金利はしばらく非常に低水準で推移する可能性が ある」と述べ、「現時点で引き締めは仮想の話でしかない」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時24分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.11%。同年債価格(表面利率3.5%、 2020年5月償還)は17/32上げて103 10/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。1週間ぶり安値を付けた。ド ルの堅調で代替投資としての金の需要が減退するとの観測が広がっ た。

ドルは主要6通貨に対して4日続伸。年初から前日までに金相 場は13%上昇。6月21日には1オンス当たり1266.50ドルの最 高値を記録した。欧州債務危機が悪化する中で金が安全逃避先とし て買いを集めた。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏は、「ユーロ相場が落ち着いた今は、ドルと金の関係に再び 注目が集まっている」と述べ、「金を急伸させるような不安要因やパ ニック要因がそれほどないだけだ。金は最高値を付けた後でぐらつ いているので、最近、金に対してロングポジションを立てた投資家 の間ではやや失望がみられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場8月限は前日比6ドル安の1オンス=1234.80ドルで取引 を終了した。一時は1225.20ドルと、中心限月としては6月15日 以来の安値を付けた。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は下落。一時はここ2週間余りで 最大の下げとなった。米エネルギー省が発表した週間統計で予想外 の在庫増加が示されたほか、5月の米新築住宅販売が大きく落ち込 んだことが影響した。

米エネルギー省が23日発表した18日終了週の週間在庫統計で は、原油在庫は202万バレル増加の3億6510万バレルとなった。 ブルームバーグ・ニュースのアナリスト調査では80万バレルの減少 が見込まれていた。5月の新築住宅販売は、住宅購入者向けの税控 除措置終了が影響し、過去最低水準に落ち込んだ。

ワイス・リサーチ(フロリダ州ジュピター)の天然資源アナリ スト、ショーン・ブロドリック氏は、「原油在庫は間違いなく非常に 弱い数字だった」と指摘。「新築住宅販売の前月比33%急減は、統 計開始以降で最大の落ち込みだ。これは経済と原油需要の双方にと って弱気だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前 日比1.50ドル(1.93%)安の1バレル=76.35ドルで取引を終了 した。一時3.4%安と、4日以降で最大の下げとなる場面もあった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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