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NY外為:ドルが下落,89円台-FOMC超低金利維持

ニューヨーク外国為替市場では ドルが円に対してほぼ1カ月ぶりの安値に下落。欧州債務問題が米 国の経済成長に脅威となるなか、米連邦公開市場委員会(FOMC) は、一部アナリストの予想以上に長期間、政策金利を過去最低水準 に維持する方針を示唆した。

円は16主要通貨中の14通貨に対して上昇。FOMCの声明を 受け、景気減速に対する逃避先として円を買う動きが活発化した。 英ポンドはドルに対して6週間ぶりの高値に上昇。この日公表され た議事録で、イングランド銀行が今月開いた金融政策委員会(MP C)では、利上げの是非に関して意見がわかれていたことが明らか になった。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー 氏は、「FOMCからは予想以上にハト派的な声明が発表された」と 指摘。「当局は米国が現時点で、よりデフレ的な経路上にあることを 認識している。ドルを押し下げる圧力としては、それで十分だった」 と述べた。

ニューヨーク時間午後4時26分現在、ドルは円に対して前日比

0.8%安の1ドル=89円82銭(前日は同90円57銭)。一時は89 円74銭と、5月25日以来の安値を付ける場面もあった。ドルはユ ーロに対して0.4%安の1ユーロ=1.2321ドル。円はユーロに対 して0.4%高の1ユーロ=110円67銭(前日は同111円14 銭)。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジ スト、ジョン・ドイル氏は、「一部の市場参加者は、もっと少しはタ カ派的な声明を期待していたが、それは得られなかったためドルを 売り込んだ」と述べた。

「長期にわたり」

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、 98人全員が政策金利は過去最低水準の0-0.25%で据え置かれる と予想していた。FOMCは2008年12月以降、景気浮揚に向け政 策金利を同水準で維持している。FOMCは、政策金利を「長期に わたり」異例の低水準で維持するとあらためて表明した。

FOMCの声明では「金融の状況は総じて経済成長を支える方 向性を弱めており、これは主に国外の展開を反映している」と指摘。 「経済の回復ペースは当面、緩やかなものになる可能性が高い」と 続けた。

ブルームバーグが今月実施したエコノミスト調査の予想中央値 によると、利上げは来年の第1四半期(1-3月)までない見通し。

BNYメロンの為替グループのマネジングディレクター、サマ ルジット・シャンカー氏(ボストン在勤)は「FOMCが政策金利 を長期にわたり異例の低水準で維持するとあらためて表明した事実 は、差し迫った引き締めへの不安を和らげた」と述べた。

円はトップパフォーマー

ブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は年初から

11.1%高と、主要10カ国(G10)通貨中でパフォーマンスが最も 良かった。2位はカナダ・ドル。米ドルは7%高で3位。ユーロは

9.6%安と、最悪のパフォーマンスだった。

ドルは朝方には、ユーロに対して上昇していた。米商務省が発 表した5月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は 前月比33%急減し、30万戸と、1963年の集計開以来の最低に落ち 込んだことに反応した。同統計では、減少率も過去最大だった。住 宅購入者向けの税控除措置終了が影響した。

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