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6月23日の欧州マーケットサマリー:株は続落、ドイツ国債は上昇

欧州の為替・株式・債券・商品相場 は次の通り。

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2254 1.2271 ドル/円 90.18 90.57 ユーロ/円 110.50 111.14

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 254.44 -2.48 -1.0% 英FT100 5,178.52 -68.46 -1.3% 独DAX 6,204.52 -64.52 -1.0% 仏CAC40 3,641.79 -63.53 -1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .59% +.00 独国債10年物 2.65% -.04 英国債10年物 3.44% -.02

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,226.50 -9.50 -.77% 原油 北海ブレント 76.39 -1.65 -2.11%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は続落。5月の米新築住宅販売が過去最低水準に落ち 込んだことから、一段の政府支援なしでは景気回復が腰折れするとの 懸念が広がった。

建設関連株が下げの中心となった。アイルランドの建設資材メー カー、CRHやドイツのハイデルベルグセメントが特に下げた。セメ ントメーカー2位のスイスのホルシムも安い。モルガン・スタンレー による同社の投資判断引き下げがきっかけ。オランダの小売りロイヤ ル・アホルドやベルギーの同業デレーズ・グループも下落。バンク・ オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ・グローバル・リサーチが両 社の投資判断を下方修正した。

ストックス欧州600指数は前日比1%安の254.44で引けた。前 日は0.5%値下がりしていた。同株価指数は4月15日に付けた年初来 高値から6.5%下落。欧州各国が財政赤字の削減を進めるなか、経済 成長が妨げられるとの懸念が広がったことが背景。

パラティン・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、マ シュー・ジュリアーニ氏は、「世界経済が再度落ち込むとの不安があ る」と指摘。「ソブリン債危機が景気の重しになる。成長は弱く、そ れが業績見通しを悪化させるという不安だ」と述べた。

建設株

建設株指数はストックス600の業種別19指数の値下がり率トッ プ。CRHは3.8%安。ハイデルベルグセメントは4.1%値下がり。

ホルシムは2.2%安。モルガン・スタンレーは同社の投資判断を 「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。

ロイヤル・アホルドは1.8%安。デレーズ・グループは3.8%値 下がり。BOAメリルリンチは両銘柄の投資判断を「買い」から「ニ ュートラル(中立)」に下方修正した。

◎欧州債券市場

欧州債市場では、ユーロ圏周縁国の国債のドイツ国債に対する上乗 せ利回りが拡大した。景気回復が鈍化しつつあるとの兆候を背景に、 最も安全とされるドイツ国債の需要が高まった。

ドイツ国債相場は上昇し、10年債利回りは1週間ぶり低水準と なった。この日発表の経済統計で、ユーロ圏の製造業とサービス業の 経済活動が6月に鈍化したことが示された。5月の米新築一戸建て住 宅販売が過去最低に落ち込んだことも支援要因だった。

一方、スペインとギリシャの国債相場は下落。ドイツ債とのスプ レッド(利回り格差)が拡大した。ギリシャ国債を保証するコストは この日、1カ月余りの最高となった。

WestLBの債券ストラテジスト、ミヒャエル・レスター氏 (デュッセルドルフ在勤)は、「リスク回避が再び顕著となり、スプ レッドが拡大した。リスク面でドイツ国債はしっかり支えられている」 と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、独10年債利回りは前日比5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.65%。一時は

2.64%まで下げ、16日以来の低水準となった。同国債(表面利率 3%、2020年7月償還)は0.4ポイント上げ103.05。

マークイット・エコノミクスがこの日発表した6月のユーロ圏総 合景気指数は56.0と、前月の56.4から低下した。米商務省が同日 発表した5月の新築一戸建て住宅販売は前月比33%急減し30万戸 と、集計開始以来の最低に落ち込んだ。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミストの予想中央値は41万戸だった。

ギリシャ10年債利回りは上昇し、5月10日以降で初めて10% を超えた。独10年債とのスプレッドは775bpと、前日の711bp から拡大した。

CMAデータビジョンによると、ギリシャ国債のクレジット・デ フォルト・スワップ(CDS)スプレッドはこの日、91.5bp上昇 の941bpとなり、先月6日に付けたこれまでの最高940bpを上 回った。

◎英国債市場

英国債相場は小幅高。10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.43%となった。これは前日付けた 昨年10月14日以来の低水準まで1bp未満の水準。2年債利回りは 1bp下げ0.76%。

オズボーン財務相は、前日発表した緊急予算案への産業界や投資 家、格付け会社の反応について、赤字削減に向けた「信頼し得る」計 画であると示唆していると語った。ムーディーズ・インベスターズ・ サービスは、英予算案は財政再建に向けた「重要な一歩」であり、同 国の最高格付けを支えるとの見解を公表した。

みずほコーポレート銀行の欧州ヘッジファンド営業責任者、ニー ル・ジョーンズ氏(ロンドン在勤)は「市場は見聞したことに満足し ている。オズボーン財務相は、格付け会社からの信頼獲得と、景気の 二番底回避の間でぎりぎりの政策をとっている。同相は正しい措置を 講じたと思う。これらの対策がどのように実施されるかを見極める必 要がある」と語った。

英国債の年初来のリターン(投資収益率)はプラス5.3%と、米 国債の4.8%を上回るパフォーマンスとなっている。

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