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西村日銀副総裁:景気は地域や業種でばらつきがある

日本銀行の西村清彦副総裁は23 日午後、都内で開かれた全国信用金庫大会であいさつし、国内の景気 について「地域や業種によるばらつきを伴いつつも、全体として緩や かに回復しつつある」と述べた。

西村副総裁は「輸出や生産は海外経済の改善、とりわけ新興国経 済が力強い成長を続けていることなどを背景に増加を続けている」と 指摘。設備投資は「企業収益が回復してきている下で持ち直しに転じ つつある」と述べた。また、雇用・所得環境は「引き続き厳しい状況 にあるが、その程度は幾分和らいでいる」と指摘。個人消費は、「各 種対策の効果もあって耐久消費財を中心に持ち直している」と述べた。

西村副総裁は「このように、わが国の経済には、このところ、輸 出や生産の増加の影響が国内民間需要に波及する動きがみられている」 と指摘。先行きについても「回復傾向をたどるとみている」と語った。

日銀は4月30日の決定会合で、成長基盤強化のため民間金融機関 を資金供給面から支援することを表明。5月21日の決定会合で、政策 金利(現在0.1%)で期間は原則1年、借り換えも可能とする骨子を 公表した。さらに、15日の決定会合で、環境・エネルギー、医療・介 護、観光、農林水産業、保育・育児など18分野を対象に、総額3兆円、 貸出期間は最長4年とすることを決定した。

上振れ、下振れのリスクも

西村副総裁は「景気の上振れ要因としては、新興国・資源国経済 の強まりが挙げられる。実際、新興国・資源国経済は内需を中心に、 国際機関や民間の予想を上回る力強い成長を続けている」と述べた。

一方で、「国際金融面での動きなどの下振れリスクもある。欧州 金融市場は依然不安定な動きが続いており、一部欧州諸国における財 政状況をめぐる動きが、国際金融や世界経済に与える影響には引き続 き十分な注意が必要だ」と語った。

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