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バーナンキ議長に救いの手か、人民元の柔軟化-FOMC声明発表へ

米国の物価下落と雇用減少の阻止 に取り組むバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は、中国当 局による人民元の対ドル上昇容認の決定に救われるかもしれない。

人民元相場の柔軟化により、米国への輸入品の価格はいずれ上昇 する見通し。米消費者物価指数(CPI)は過去2カ月連続で低下し ており、一部のFRB当局者はインフレの鈍化が大き過ぎるとの懸念 を示している。元ニューヨーク連銀当局者のチャールズ・リーバーマ ン氏は、今回の決定により米国の航空機や鉄鋼、小麦などの対中輸出 も増えていくはずだと話す。

22日から2日間の日程で行われている米連邦公開市場委員会(F OMC)は、終了後の声明に、低金利を「長期にわたり」維持すると の文言を引き続き盛り込む公算が大きい。失業率はなおも26年ぶり の高水準付近にあり、FRB当局者はその改善に取り組んでいる。19 日の中国当局による人民元政策の変更の発表は、欧州の債務危機が景 気回復のリスクになるとの懸念を和らげる可能性がある。

現在、米アドバイザーズ・キャピタル・マネジメントの最高投資 責任者(CIO)を務めるリーバーマン氏は、中国当局の決定につい て「米景気にとって若干プラスの刺激材料」と指摘。また、「輸入品価 格も幾分かの上昇圧力を受けることを示唆しているが、失業率がこれ ほど高い中で、それが特に問題になるとは思わない」と述べた。

4年前の就任以来、バーナンキ議長は他の米当局者と同様、中国 に人民元相場の上昇容認を求めてきた。2006年には、元の上昇が「中 国の将来的な成長と安定性を高める」と発言している。

米新規失業保険申請件数は今月、1カ月ぶりの高水準に増加し、 5月の米住宅着工件数は前月比10%減少した。5月の米CPIは前月 比0.2%低下と、08年12月以来の大幅なマイナスとなった。

FOMC声明は、ワシントン時間23日午後2時15分(日本時間 24日午前3時15分)ごろに発表される予定。

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