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ゴールドマンとモルガンSへの影響軽微-商業銀のスワップ取引分離案

スワップ取引の主要プレーヤーで ある5大米金融機関のうち3社は、その取引の大半について預金業務 を担う商業銀行部門以外で扱っているため、商業銀にスワップ取引事 業の分離を義務付けるデリバティブ(金融派生商品)規制案から受け る影響はかなり小さそうだ。財務諸表や銀行の記録から明らかになっ た。

こうした記録によると、ブランチ・リンカーン上院議員(民主、 アーカンソー州)がまとめた同規制案から最も打撃を受けるのはJP モルガン・チェースとシティグループだ。JPモルガンの今年1-3 月期の1420億ドル(約12兆8300億円)相当のデリバティブで商業銀 部門が抱えていた割合は98%。シティ(同1120億ドル)は89%だっ た。

金融危機のさなかの2008年に銀行持ち株会社への移行で商業銀 業務に進出したモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グ ループへの影響は少ない公算だ。モルガン・スタンレー(同860億ド ル)の比率は1%強。ゴールドマン(同1040億ドル)は32%。メリ ルリンチを09年1月に統合したバンク・オブ・アメリカ(BOA、同 1150億ドル)は33%だった。

リンカーン議員はスワップ取引業務に関する規制について、公的 資金が銀行のリスクが高いビジネスにさらされる程度を抑えると主張。 銀行業界は逆に、コストが跳ね上がり、外国の金融機関にビジネスを 奪われるとして反発している。しかし記録などで明らかになった数字 は、影響の度合いや規制によって特定のビジネスモデルが有利になる かという点で、疑問を生じさせる。

JPモルガンの事情に詳しい関係者1人によると、同行はスワッ プ取引の大半を商業銀部門で行っているが、その比率は他の部門で取 引される部分を二重にカウントすることで割り増しとなっている可能 性がある。モルガン・スタンレーとシティ、BOA、ゴールドマンは コメントを控えた。

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