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米経済はゴルディロックスか-信用市場で息吹き返すジャンク債

米ジャンク(高リスク・高利 回り)債は5月に月間ベースで2008年以来最悪の成績となったも のの、投資資金が回帰している。米経済が企業のデフォルト(債務 不履行)を回避しつつ、インフレを引き起こさないペースで成長す るとの見方が広がっているからだ。

ヌビーン・インベスト・マネジメント(ロサンゼルス)のポー トフォリオマネジャー、マニー・ラブリノス氏は「投資すべき対象 は高利回り債だ」と語る。「潜在成長率を下回る成長はゴルディロ ックス(適温経済)のシナリオだ。なぜなら、低金利継続となり、 高い利回りを求める動きが続くからだ」と説明した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数による と、ジャンク債の今月これまでのリターン(投資収益率)はプラス

1.76%と、投資適格級の社債のほぼ倍。5月はマイナス3.52%だ った。リターンの改善は、企業利益の増加を受けて格付け会社が少 なくとも2000年以降最速のペースで格付けを引き上げていること や、26年ぶりの高水準付近にある失業率を受けて米政策金利は過去 最低水準で据え置かれるとの見通しを受けたものだ。

ジャンク級企業の見通しは改善している。ブルームバーグのデ ータによると、4-6月期に入ってから米格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスが格上げしたジャンク級の米企業は 86社と、格下げ48社に対して1.79倍。少なくとも2000年以降最 高の比率となっている。

フェデレーテッド・インベスターズの運用担当者、マーク・ダ ービアノ氏は「デフォルト率は年初に大方予想されていた水準をか なり下回るだろう。市場に残っている大半はわたしに言わせれば今 回の大不況の生き残りだ。多くの弱い発行体はデフォルト済みで、 新規の発行体は信用力が高い」と指摘した。

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