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英国、今年度の国債発行額28%減少へ-緊縮予算を反映

オズボーン英財務相が22日の緊 急予算案で打ち出した歳出削減によって、英国の今年度(2010年4 月-11年3月)の国債発行額は前年度比28%減少し、07年以降で は初めて前年度の水準を下回る見込みだ。英政府は緊縮予算によって 最上級格付けの維持を目指す。

英公債管理局(DMO)は22日、今年度の国債発行額が1650 億ポンド(約22兆1300億円)になるとの見通しを公表し、4月時 点の見積もり(1852億ポンド)を下方修正した。前年度の発行額は 過去最高の2276億ポンドだった。

英国債相場はこの日、オズボーン財務相の発表を受けて上昇。 10年債の利回りは昨年10月14日以来の水準まで低下した。英キャ メロン政権第一期中に財政収支を均衡させるという同相の公約が、最 上級格付け「AAA」維持につながるとの見方が広がった。格付け会 社フィッチ・レーティングスは、今回の緊急予算案について、財政問 題に取り組む「力強い意志表明」と評価。今年度の発行額1650億ポ ンドは、ブルームバーグが15金融機関を対象に調査した予想中央値 と一致した。

トロント・ドミニオン銀行シニアストラテジスト、リチャード・ ケリー氏(ロンドン在勤)は「今回の予算案は英国が信用格付けを維 持できるとの見通し改善に寄与する」と語った。「財務相は一部で期 待されていたほどの行動はできないかもしれないが、最終的に赤字は 減るだろう。大事なのはその点だけだ」と指摘した。

英政府は20カ国・地域(G20)中で最大規模の財政赤字の削減 に取り組んでいる。為替市場では、経済成長か財政再建かを英政府は 選ぶ必要があるとの指摘についてオズボーン財務相が「誤った選択肢」 と退けたことをきっかけに、英ポンドが反発した。

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