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【テクニカル分析】10-20年債の利回り格差縮小へ、超長期に投資妙味

みずほインベスターズ証券の井上 明彦チーフストラテジストは、新発10年国債と20年国債との利回り スプレッド(格差)について、今後は1.2%割れで低下余地が乏しく なるとみられる10年債に代わって、超長期ゾーンに買い需要がシフト して、スプレッドを縮める展開になるとの見方を示している。

23日の債券市場では、新発10年債利回りが2008年12月以来の 低水準となる1.16%まで低下した。井上氏は、10年債利回りの1.2% 割れは過去の経験則から下限となることが多いと指摘。その上で、「こ こからの10年債の金利低下余地が小さいとなれば、超長期ゾーンの買 いが膨らんでスプレッドを縮める」と説明した。

ブルームバーグ・データによると、新発10年債と20年債利回り のスプレッドは2009年12月17日に85.4ベーシスポイント(bp)ま で拡大した。その後は80bpを中心に一進一退となったが、今年3月以 降に縮小傾向を強めて、4月8日には71.5bpを付けた。最近3カ月は おおむね70bp台で推移しており、22日時点の同スプレッドは77bp。

井上氏によると、今後は中長期ゾーンと比べて超長期ゾーンの低 下余地が大きくなると見込んでいる。20年債の利回りは節目とされる 2%台を下回っているが、ブルームバーグ・データでみた2000年以降 の対10年債スプレッドの平均は60bp程度と、足元で1.2%割れにあ る10年債利回りと比べ、依然として相対的な割安感があるためだ。

また、政府が財政規律を維持する方針を示したことを受けて、財 政リスクプレミアム(上乗せ金利)が拡大するとの懸念が後退するな ど、残存期間の長い超長期債投資への安心感も強まったとも指摘。割 安な超長期債への買いが持続すれば、スプレッドは約1年ぶりに60bp 台が取引の中心になると話す。

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