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米国株:続落、予想外の住宅販売減少で景気回復に不安

米株式相場は続落。主な株価指 数は3週間ぶりの大幅安となった。米中古住宅販売件数が予想外に減 少したことが売りを誘った。S&P500種は2日連続でチャート上 の重要な水準を下回った。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月の中古住宅販売件 数は前月比2.2%減少。ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではアルコ アやキャタピラー、ホーム・デポを中心に売りが膨らんだ。深海油田 での採掘許可を凍結した米政府の措置を連邦裁判事が解除したことに 対し、オバマ政権は上訴する姿勢を示した。これを材料にハリバート ンは3.9%下落。フェデックスは3%下落し、S&P500種の産業 別(24種)指数では運輸株が最も下げた。

S&P500種株価指数は前日比1.6%安の1095.31。一時は

0.5%上昇する場面もあった。同指数は200日移動平均を割り込み、 テクニカル分析は弱気を示唆した。ダウ工業株30種平均は148.89 ドル(1.4%)下落して10293.52ドル。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、スティ ーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は、「地合いが本当に弱い。 住宅市場の回復はかなり脆弱(ぜいじゃく)だ。さらに、メキシコ湾 の状況を受けて収益の視界が悪くなっている。値動きは荒くなるだろ う」と述べた。

脆弱な住宅市場

米国株は堅調に取引を開始したものの、5月の中古住宅販売件数 が566万戸に減少したことを受け、下げに転じた。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は612万戸 への増加だった。

ハリス・プライベート・バンクの最高投資責任者(CIO)、ジ ャック・A・アブリン氏は「住宅市場には二番底の懸念がある」と指 摘。「今週のほかの経済指標と米連邦公開市場委員会(FOMC)声 明を待っている状態だ。われわれはリスク資産の持ち高を縮小した」 と語った。

パルト・グループやD.R.ホートンなどを中心に、S&P住宅 建設株指数(12銘柄)は2.3%安。

ホーム・デポは2.6%下落、アルコアは3.7%安となった。

テクニカル水準

S&P500種は1111.23ドルの200日移動平均を割り込んだ。 テクニカル分析によると、同水準を下回って引けると、一段と下げる 可能性がある。

BTIGの主任市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は、 「良い兆候ではない。それだけはなく、出来高や値動きの不足もマイ ナス要因だ。経済指標か次の決算発表シーズンが原動力とならない限 り、大きな取引が手控えられる兆候が鮮明に出ている」と述べた。

S&P500種の産業別(24種)では、景気動向に敏感な運輸株 指数が3.3%安と、最も下げがきつかった。ユナイテッド・パーセ ル・サービス(UPS)は2.9%安。

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