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ソシエテを「破たんの淵」に追いやったケルビエル被告-トレーダー証言

時価総額でフランス2位の銀 行ソシエテ・ジェネラルは、同行トレーダーだったジェローム・ケル ビエル被告の未承認取引によって破たんに追い込まれることもあり得 た。同被告のポジション解消を手掛けたトレーダーが22日、パリで の裁判で証言した。

ソシエテは2008年1月にケルビエル被告のポジションを3日か けて解消した。これにより49億ユーロ(現在のレートで約5450億 円)の損失を被ったが、同ポジションを直ちに解消しなかった場合、 ソシエテが破たんしたこともあり得たという。

トレーダーのマクシム・カーン氏は証人尋問の最終日となる22 日、証言台に立ち、解消のタイミングは「不運だった」と述べた。現 在ソシエテの欧州トレーディング責任者を務める同氏はその上で、 「待つことはできなかった。ソシエテが破たんする恐れがあった」と 語った。

ケルビエル被告は背任や文書偽造、コンピューターシステムへの 不法侵入、権限を超えたポジションの隠ぺいなどの罪に問われている。 ソシエテは08年1月24日に損失について公表。当時のダニエル・ ブトン最高経営責任者(CEO)が同被告を「テロリスト」と呼んだ 一方で、同被告は取引について上司は承知も承認もしていたと主張し ている。

カーン氏は、チームの方針を離れ相場の方向性に賭ける取引を選 んだケルビエル被告の行動はトレーダーとして異例なものだったとし、 こうしたディレクショナル戦略は経営陣が決定するものだと説明した。

ソシエテのオペレーションリスク責任者、クレール・デュマ氏は 今月10日の証言で、ポジション解消が遅れれば損失は最大290億 ユーロに膨らんだ可能性もあったと証言していた。

3週間にわたる裁判は、検察の論告求刑やケルビエル被告弁護団 の最終弁論などを経て今月25日に結審する。

原題:Kerviel Could Have Bankrupted SocGen, Trader

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