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JFEスチール社長:原料高の価格転嫁、ほぼカバー可能(Update1)

JFEスチールの林田英治社長 (日本鉄鋼連盟会長)は22日、日本鉄鋼連盟の定例記者会見で 鉄鉱石など鉄鋼原料の価格高騰によるコスト上昇分の鋼材価格への 転嫁の可能性について、「ほぼカバーできると考えている」と語っ た。自動車用など製造業向け高級鋼のアジアでの堅調な需要を追い 風として需給にひっ迫感が出ているという。

林田氏は、「製造業向け高級鋼の需要は、国内は落ちたといって もアジアは非常に根強いものがある。それに対して供給サイドは限 られている」と指摘。JFEスチール社長としての個人的な印象と 前置きした上で、鋼材ユーザー側の理解が深まっているとの見方を 示した。

鉄鉱石や原料炭など鉄鋼原料の価格は従来、国内鉄鋼メーカーと英 豪系資源大手BHPビリトンなど資源各社が年1回の年度契約で決定す るベンチマーク方式を基本としてきたが、2010年度の交渉では資源側が 市場価格に連動した短期契約への見直しを要求し、四半期ごとの価格交 渉に変更した。

林田氏は、秋以降の鋼材価格交渉について「原材料が今のような 決まり方をしていく限りは基本的に四半期ごとを継続することになって しまう」と指摘した。

林田氏は上昇する鉄鋼原料価格の7-9月の見通しについて「鉄鉱 石は4-6月に比べ20%強、石炭は約12%上がるだろう」との見通しを 示した。価格上昇が鉄鋼業界全体に及ぼすコスト増については、「10月 以降もこの7-9月のレベルが続くとすると、われわれの試算ではざっ と2兆円と考えている」と述べた。

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