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FRBは利上げを急がず、インフレ期待が示唆-きょうからFOMC

米連邦準備制度理事会(FRB) は22日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。 インフレ期待が低下しているため、利上げを急ぐことはないはずだ。

米5年物国債とインフレ連動債(TIPS)の利回り格差を基 にした見通しによると、投資家は現在、今後5年間のインフレ率が

1.69%になるとみている。前回のFOMCが終わった4月28日には

2.01%を見込んでいた。

FRBは昨年11月以降、26年ぶりの高水準に近い失業率や「抑 制された状態」が続くと予想されるインフレ率を根拠に、政策金利 を「長期にわたって」ゼロ付近に据え置く政策を続けている。この 異例の措置を裏付けているのがインフレ期待の低下だ。

バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、デ ィーン・マキ氏は、FRBについて「インフレ期待による圧力は受 けていないため、金融引き締めを検討すらしないだろう」と指摘し た。FOMCは23日の会合終了後、声明を発表する。

一方、リッチモンド連銀のラッカー総裁など地区連銀総裁は、 FRBの流動性が過去最大の拡大となったことや、今年度の連邦財 政赤字の対国内総生産(GDP)比が3月の時点で9.3%に達して いることを理由に、インフレ期待は大幅に強まる可能性があると指 摘している。

それでも前回のFOMC以降に発表された指標は、インフレ率 は「抑制された状態」を維持する可能性が高いとみるFRBの認識 を確認する内容だ。労働省が先週発表した5月の消費者物価指数(C PI)は2カ月連続で低下。FRBがインフレ指標として注目する 個人消費支出(PCE)コア価格指数は4月に前年同月比1.2%上 昇となり、昨年4月の1.7%上昇、2008年4月の2.5%上昇を下回 る伸びにとどまった。

インフレ・ヘッジ

FRB当局者は18日に終値ベースで過去最高値の1オンス=

1256.80ドルに達した金相場について、値上がりは金のインフレ・ ヘッジとしての役割を必ずしも反映した動きではないと指摘する。 バーナンキFRB議長は今月の議会証言で、インフレについて金が 送るシグナルは他の商品と異なると指摘。「金だけがほかの商品グル ープとは異なる動きになっている」との認識を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は21 日、1バレル=77.25ドルに下落。5月3日は89.15ドルだった。 商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S&P) のGSCIトータルリターン指数も5月3日から10.2%低下した。

ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、スコット・アンダ ーソン氏は、金相場はインフレ期待の変化ではなく不安定な為替相 場に反応して上昇する可能性があると指摘。インフレ・ヘッジとし ては、金より他の商品の方が適しているかもしれないと付け加えた。

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