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世界の成長構造は元高で変化も、拡大ペース影響受けず-エコノミスト

中国の為替政策の元高方向へのシ フトは、世界経済の拡大ペースよりも、その構造に変化をもたらす可 能性がある。エコノミストらが指摘した。

人民元上昇を受けて、中国の消費者の購買力が高まり、同国の消 費が拡大する一方、米国では輸入物価の上昇で支出が手控えられそう だ。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト17人を対象に実施した 調査の予想中央値では、今回の政策変更は今年と来年の世界の成長率 は0.1ポイントずつ押し上げるものの、いずれも4%前後にとどまる と見込まれている。

IHSグローバル・インサイトのチーフエコノミスト、ナリマン・ ベーラベシュ氏は「人民元の動きは世界の国内総生産(GDP)の伸 び率よりもその構成に影響する公算が大きい」と指摘。同氏は、今年 が3.8%、2011年は3.6%という世界の成長率予想を変更していない。

元上昇で多額の債務を抱える米消費者への依存度が低下し、景気 回復がより息の長いものになる可能性がある。トロントで26-27日に 開く20カ国・地域(G20)首脳会議で世界経済の見通しを検証する各 国首脳にとって、歓迎すべきニュースとみられる。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ ザンディ氏は、元上昇の結果、米消費者の支出が増える一方、中国経 済のハードランディングと米国での保護主義的反発のリスクが軽減さ れることで、世界経済にとって総合的にはプラスとみている。

ドイツ銀行のエコノミスト、トルステン・スロック氏によれば、 世界経済にとってのより長期的な恩恵は、米消費への依存から離れて 景気サイクルの影響を受けにくくなることかもしれない。同氏は「わ れわれはリバランス(再調整)を必要としており、これは米国が輸出 を、中国が国内消費をそれぞれ拡大することを意味する」と話してい る。

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