コンテンツにスキップする

セントラルバンカーも豪、カナダ・ドル選好、ユーロ凋落-準備通貨

【記者:Oliver Biggadike】

6月22日(ブルームバーグ):豪ドルとカナダ・ドルが中央銀行 の準備通貨に加わろうとしている。日米欧の政府の信用の質が劣化す る中で、各国中央銀行はドルやユーロ、円の代わりとなる準備通貨を 探し求めている。

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、フランス銀行 (中央銀行)のノワイエ総裁は16日にパリで行われたブルームバー グ・ニュースとのインタビューで、豪ドルやカナダ・ドルについて、 「準備通貨の分散が進み、外貨準備としてますます大きな比重を占め ることになるだろう」と語った。

ロシア中央銀行のウリュカエフ筆頭副総裁も15日のモスクワで のインタビューで、ドルやユーロの不安定な相場変動が続く状況を受 けて、ロシアが豪ドルとカナダ・ドルを初めて外貨準備に加える可能 性があると発言。外国為替取引2位のスイスのUBSのストラテジス トらは、国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権(SDR)を構成 する通貨バスケットに豪ドルとカナダ・ドルを追加することもあり得 る予想している。

ギリシャなどのデフォルト(債務不履行)を回避するため、欧州 連合(EU)は総額7500億ユーロ(約84兆円)もの包括的金融支援 策の導入を余儀なくされた。世界最大の債券ファンドを運用するパシ フィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)など民間 の投資家は、経済に改善が見られ、財政赤字を削減する能力がある諸 国への投資配分を既に増やしているが、外貨準備の運用担当者もこれ に追随しようとしている。

経済協力開発機構(OECD)の5月26日の発表によれば、日 本の公的債務残高の国内総生産(GDP)比率は205%に近づきつつ あり、これはOECD加盟国で最も高い。シティグループの10カ 国・地域(G10)通貨戦略責任者スティーブン・イングランダー氏 (ニューヨーク在勤)は「それがどこかを特定せずに数字を提示して みると、日米欧の通貨を準備ポートフォリオに加えるべきだと主張す るのは困難だ。いずれも長期的に見て健全性が損なわれている」と話 している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE