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千葉銀頭取:今期純利益「上振れも」与信コスト減少-増資は必要なし

総資産地銀3位の千葉銀行の佐久間 英利頭取は、今期(2011年3月)の最終利益が従来予想を上回る可能性 が高いとの見通しを示した。景気回復を背景に、不良債権関連のコスト が当初見込みより少なくて済むほか、住宅ローンなどの好調が見込める ためという。一方、公募増資などの資本増強は必要ないと強調した。

佐久間頭取(57)は21日のインタビューで、今期は「昨年まで続 いた新興マンション関連の倒産の影響が完全になくなり」与信コストが 計画の170億円より少なくなる公算が出てきたと指摘。千葉県内の経済 活発化も収益に寄与すると述べた。ただ、利益予想額への言及は避けた。 現時点で同行は連結純利益で1割増の415億円を見込んでいる。

本業の融資業務に関連して佐久間頭取は、「千葉県は毎年人口が2 万人ほど増え、住宅着工件数も前年比プラスで推移している」と述べ、 住宅ローン(個人向け)の順調な拡大が期待できると強調。また、企業 の間でも「在庫調整が一巡し、設備投資を考える先も出てきた」とし、 法人の資金需要も高まってきているとの認識を示した。

総務省の調べによれば、09年の千葉県の人口転入数は2万1692人 と東京都に次いで全国第2位。05年8月に開通し同県内を通る新鉄道つ くばエクスプレス沿線の人口増加などが寄与している。千葉銀の10年 3月末の国内貸出金平残は、前年同期比2090億円増えて7兆円を突破 した。今期も約2000億円の純増を見込んでいる。

TIER1比率、国際基準で10%超

一方、佐久間頭取は自己資本について「当行は量と質ともに十分な 水準で自己資本規制をにらんだファイナンスは全く考えていない」と言 明した。同行は大手行と同じ国際基準行。みずほなどは資本不足で増資 を迫られているが、千葉銀ではTIER1(狭義の自己資本)比率は目 安の8%を大きく超える10.17%を確保している。

このほか同頭取は、好調な業績を背景に「自己株式の取得と消却を 検討したい」と述べ、積極的な株主還元に取り組む意向を示した。ただ 「すぐに実施するかは分からいない」とし、年内に示される国際的な自 己資本規制の方向を見てから判断する考えだ。千葉銀の10年3月期決 算は、連結純利益が375億円で上場地銀85行中第1位だった。

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