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報酬90億円の米シティ元トレーダー、商品ファンドで980億円調達

米シティグループの元エネルギー トレーダー、アンドルー・ホール氏が、オフショア商品ファンドで10 億8000万ドル(980億円)を調達した。シティの同氏に対する1億ド ルの報酬支払いはウォール街の行き過ぎた報酬の象徴とされた。

米証券取引委員会(SEC)への21日の届け出によると、米石油 生産会社オクシデンタル・ペトロリアムが保有するホール氏の企業は、 「アステンベック・オフショア・コモディティーズ・ファンドⅡ」の 資金を投資家37人から確保。届け出によると、同ファンドは2008年 に資金調達を開始した。

シティグループは昨年、傘下の取引会社フィブロのトレーダーだ ったホール氏に対する1億ドルの報酬を削減するようオバマ政権から 圧力を受けた後、同社を売却した。ホール氏は08年にも1億ドルの報 酬を受け取っていた。フィブロの売却価格は2億5000万ドルと、過去 5年間の同社の税引き前利益の平均である3億7100万ドルを下回っ た。

アステンベック・キャピタル・マネジメント(コネティカット州) のマイケル・ヤング上級副社長は、届け出に関するコメントを控えた。

フィリップ・ブラザーズとして1901年に創業されたフィブロはア ルミニウムや穀物などあらゆる商品を取引していたが、70年代にエネ ルギーに重点を置き始めた。シティグループはトラベラーズと合併し た98年にフィブロの経営権を取得、2007年には外部投資家向けに自 己勘定取引事業を開始した。

アステンベック・コモディティーズⅡのマーケティング文書によ ると、同社は主に原油や石油精製品、電力、金属、株式を取引する。 08年の設立から09年8月までのリターン(投資収益率)は22%。こ の間に、スタンダード・アンド・プアーズのGSCI指数のリターン は44%低下している。

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