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NY外為:ドル指数が上昇、人民元弾力化への楽観後退

ニューヨーク外国為替市場では、 主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル 指数が2営業日連続で上昇。中国が発表した人民元の弾力性拡大を受 けた、景気回復が強さを増すとの楽観的な見方が後退。ドル指数は朝 方の下げを埋めた。

ドルは主要16通貨中、南アフリカ・ランドやノルウェー・クロ ーネ、カナダ・ドルを含む9通貨に対して上昇。株式相場は値下がり し、ユーロは下げ幅を拡大した。為替ストラテジストらは、人民元の 上昇により消費者は中国製品への支出削減を余儀なくされると指摘 した。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルはいずれも一 時1カ月ぶり高値に上昇したものの、上げ幅を縮小した。

バークレイズのテクニカルアナリスト、マクニール・カリー氏は 「中国の週末の動きに対する陶酔感は、かなり早く引いてしまった」 と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドル指数は前週末比0.3%上昇 の85.991。ドルはユーロに対して前週末比0.6%高の1ユーロ=

1.2312ドル(前週末は1.2388ドル)。オーストラリア・ドルは対 米ドルで0.5%高の1豪ドル=87.65米セント。一時は同88.59米 セントと、5月17日以来の高値を付けた。ニュージーランド・ドル は対米ドルで1NZドル=70.82セント。一時は同71.53セントと、 5月14日以来の高値を付けた。

円はドルに対して0.4%安の1ドル=91円11銭(前週末は90 円71銭)。円はユーロに対して0.2%高の1ユーロ=112円22銭(前 週末は同112円40銭)。

輸入製品は「より高くなる」

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のマネジ ングディレクター、マイケル・ウールフォーク氏は「われわれは中国 からの輸入品を購入している。こうした製品価格はより高くなる」と 指摘。「それはインフレで、欧州や米国での金利上昇を意味する。ま た、結果的に成長の減速も意味する」と述べた。

ユーロはドルに対して、朝方の上昇を帳消しにした。欧州中央銀 行(ECB)のトリシェ総裁は、欧州連合(EU)の財政規律に違反 する各国政府は、投票権のはく奪を含む、より厳格な罰則に直面する 可能性があるとの認識を示した。格付け会社フィッチ・レーティング スは、仏銀BNPパリバの長期発行体デフォルト格付け(IDR)を 「AA」から「AA-」に引き下げた。フィッチは同行の資産の質「悪 化」を格下げの理由に挙げた。

「ファンダメンタルな問題」

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏は、「欧州資産に買いを入れる動きは見ら れないし、特に聞いてもいない。あまりに時期尚早だからで、下振れ リスクが依然として多く存在する」と述べた。

エリアソン氏は、ユーロはドルに対して年末にかけては1ユーロ =1.15ドルから1.20ドルのレンジで取引されるとの見通しを示し た。ブルームバーグのデータによると、ユーロは年初から14%値下 がりしている。

スイス・フランはユーロに対して一時1ユーロ=1.3667フラン と、過去最高値に上昇。デフレの脅威が後退するなか、スイス国立銀 行(中央銀行)が先週、通貨高抑制姿勢を緩和したことが背景にある。 同中銀は17日、デフレリスクは「大方なくなった」との見方を示し た。

中国人民銀行は19日、対ドルでの人民元相場の1ドル=6.83 元前後での固定を解除すると示唆した。この事実のペッグ制(固定相 場制)は金融危機の際に輸出企業を保護するために導入された。

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