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人民元の上昇、必ずしも商品輸入増につながらない-Sチャータード

中国が米ドルに対する人民元レート の事実上のペッグ制(固定相場制)の終了を示唆したことは、必ずしも ばら積み商品の輸入増加につながるわけではない、との見方をスタンダ ードチャータード銀行のアナリスト、ジュディー・ズー氏(上海在勤) が示した。同氏は21日のインタビューで、個人の見解として述べた。

同氏は「人民元の上昇はばら積み商品の輸入増加につながるという のがお決まりの反応だが、経験上のデータに基づく分析では、両者の間 には確固たる因果関係は見られない。2005年以降、人民元は20%以上上 昇しているが、商品輸入の増加のうちどれほどが元高に起因し、どれほ どが経済成長によるのかを数値化するのは困難だ。つまり、人民元の上 昇は長期にわたる緩やかなプロセスであり、その商品輸入への影響は経 済からの有効な実需や短期的な投機によって左右される」と述べた。

また、「理論上、元高になればドル建てで取引されている大豆や綿花、 銅、鉄鉱石などを含む鉱業生産物が割安となるため、こうした商品を輸 入する企業にとっては利益となる。しかし、実際のメカニズムはこれほ ど単純ではない。中国の商品需要は川下部門の実需や在庫、投機的およ び非投機的な活動など複数の要因に影響されている。人民元が実際に上 昇すれば、商品価格の値下がりによって投機買いが増える一方、川下部 門は注文との兼ね合いで購入を決定するので、実需に基づく売買はすぐ には変化しないだろう」と説明した。

その上で、「人民元の上昇幅が重要だ。小幅で段階的な上昇を見込ん でいるが、この間に時として下落する可能性もあり、中国の商品輸入へ の影響は長期的にしか感じられないだろう」と語った。

-- Feiwen Rong. Editors: Richard Dobson, Matthew Oakley

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-8141 Ywakabayash1@bloomberg.net Editor:Yoshito Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: Feiwen Rong in Beijing at +86-10-6649-7563 or frong2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Jim Poole at 65-6212-1551 or jpoole4@bloomberg.net

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