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アルミ反発か-デリパスカ氏は供給不足、ゴーン氏は自動車生産増予想

世界最大のアルミニウムメーカー、 ロシアのUCルサールを率いる資産家のオレグ・デリパスカ氏は、アル ミ供給が不足すると予想している。仏ルノーと日産自動車のカルロス・ ゴーン最高経営責任者(CEO)は、世界の自動車生産台数が過去最高 水準に達するとみており、アルミ相場は反発する可能性が高そうだ。

デリパスカ氏は、アルミ価格が2カ月間で27%下落したことによ り、世界のアルミ製錬所の約7割が不採算に陥っており、4-6月に製 錬所の操業停止が相次ぐとの見通しを示した。ゴーンCEOは自動車生 産台数が今年、約11%増加するとみている。アルミは輸送機器に最も 多く利用される。

これら企業幹部の予想はウォール街よりも強気だ。金融機関のアナ リスト19人を対象にブルームバーグが実施した調査の中央値では、10 -12月(第4四半期)のアルミ価格は1トン当たり平均2100ドルと、 現行水準を8%上回ると予想されている。調査会社ハーバー・インテリ ジェンスは、年末までに2500ドルに上昇すると見込んでいる。同社は 2009年の年末時点の価格が2200ドルを上回ると予測し的中させた。

クレディ・スイス・トータル・コモディティー・リターン・ストラ テジー・チーム(ニューヨーク)で48億ドル相当の運用を手掛けるア ンドルー・カーシュ氏は「アルミ価格は長期的に着実に上昇するとみて いる」と指摘。「相場はファンダメンタルズ(需給関係)主導ではな く、反動的な動きになっている。ファンダメンタルズは依然として堅調 だ」と述べた。

ブルームバーグがエコノミスト67人を対象に実施した調査による と、米国の10年の経済成長率は過去6年で最大となり、アルミの世 界最大の消費国である中国は米国の3倍の成長率を示すと予想されてい る。米国では製造業活動が5月に10カ月連続で拡大し、4月の建設支 出も2000年以降で最大の伸びを示した。アルミのうち約20%が建設 業界で消費される。

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