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中国の為替政策転換、世界の持続的成長への単なる第一歩-専門家

中国とってほぼ2年ぶりの大き な為替政策の転換は、世界経済を持続可能な成長へ導くために必要 なエネルギーを再調整する上での単なる第一歩にすぎない。

米ハーバード大学の経済学教授で元国際通貨基金(IMF)チ ーフエコノミストのケネス・ロゴフ氏は20日の電話インタビューで、 「中国が人民元レートの大幅な上昇を容認するとしても、不均衡是 正の万能薬には依然としてならない」と指摘。今回の動きは「問題 の全面解決には程遠い」との見解を示した。

今週トロントで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議では、 世界の不均衡是正が議論される。中国は19日、元の弾力性を高める 方針を発表したが問題は未解決のままで、ドイツには内需拡大、米 国には一層の貯蓄拡大を求める国際的な圧力がかかっている。

ゴールドマン・サックス・グループの主任グローバルエコノミ スト、ジム・オニール氏は、サンクトペテルブルクから電話インタ ビューに応じ、「差し当たり、中国は他国よりも堂々と振る舞うこと ができるだろう。こうした措置を取る上で、民主的であるよりも独 裁的である方が恐らく容易であろうことを示している」と語った。

元相場が上昇すれば、中国の輸出製品が値上がりする一方で輸 入製品は値下がりし、世界貿易の不均衡是正につながる可能性があ る。

ヨハネス・ケプラー大学(オーストリア)のエコノミスト、ジ ョ ゼフ・フランソワ氏は4月のリポートで、元相場が5%上昇すれ ば、2009年に3786億ドルに上った米貿易赤字は5分の1程度改善 し、対中赤字は610億ドル縮小すると試算した。オニール氏は年内 に同幅の元上昇を予想している。

ソシエテ・ジェネラルのアジア太平洋担当主任エコノミスト、 グ レン・マグワイヤ氏(香港在勤)はリポートで、「中国は今や、 世界経済の不均衡是正を今後も進め、世界貿易のゆがみの改善に向 けて中国の為替メカニズムの準備は整ったとしっかり主張できる」 との見方を示した。

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