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日系自動車会社は中国で収益圧迫の懸念も-ストや人民元弾力化で

日系自動車メーカーをめぐり、中 国のグループ合弁部品工場で相次ぐストライキを受けて労務費上昇の 懸念があるほか、人民元相場が弾力化されて元高になると収益がさら に圧迫される可能性があるとの見方が出ている。

中国人民銀行は19日、人民元の弾力性を高めると発表、対ドルの 事実上のペッグ制(固定相場制)終了を示唆した。独立系調査会社の ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の高田悟シニアアナリストは「元 高になると輸出に影響、世界での競争力に影響が出る可能性」がある とみている。中国の経済成長や自動車市場の伸びが鈍化すると、投資 しても思い通りに生産が伸びなくなることもあり、さらに賃金コスト 上昇の懸念もあると指摘する。

元中国国務院研究員で現在はドイツ銀行の中国担当主任エコノミ ストの馬駿氏(香港在勤)は、人民元の弾力化に関して「長期的にみ て、中国経済の消費主導型経済への適応を後押しする一段の元上昇に 道を開いた」とコメント。人民銀貨幣政策委員の李稲葵氏は「中国は 経済が力強く回復し、インフレ圧力が引き続き高まっているため、危 機に際して導入した為替政策に終止符を打った」と述べた。

中国のストに関しては、トヨタ自動車グループで、天津にある豊 田合成の合弁部品工場でストがあった。トヨタは現地の車両工場の操 業を一時停止したが、スト終結を受けて、週明けからは再開。ホンダ グループでも、複数の現地の合弁部品工場でストがあった。ホンダの 現地車両工場の操業は現在、正常化している。

TIWの高田氏は、中国のストに関し、ストで労働者の賃金が上 がっても、外資が逃げていくのは困るため、政府が「ソフトランディ ングで政策的にコントロールをしていくのでは」とみている。

--取材協力:北村真樹子、岩谷多佳子、Liza Lin Editor:Hideki Asai、 Kenshiro Okimoto

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