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アナリスト人気低かった米国株が好調-景気動向が予想以上で

米国株市場で、最悪の投資判断 を受けた銘柄が最良の銘柄となる傾向が強まっている。今後は、景 気動向を過小評価していたアナリストが投資判断を引き上げ、株価 をさらに押し上げることになりそうだ。

地銀ハンティントン・バンクシェアーズ(オハイオ州コロンバ ス)は、昨年12月時点で「売り」の投資判断が「買い」の2倍に達 していたものの、株価の年初来上昇率は66%と、S&P500種株価 指数の構成銘柄で4位となっている。写真用品メーカーのイースト マン・コダックと石油会社のスノコも、年初に両社に投資判断を付 与したアナリストの3割強が売りを推奨したものの、20%を超える 上昇となっている。

エコノミストの間では、2004年以来の高成長を予想する声が多 いものの、売り推奨銘柄に占める割合が最も大きいのは景気敏感株。 銀行、不動産開発、自動車株は今年に入って平均12%上昇している。 投資家は弱気派が白旗を揚げることになり、これがさらなる株価上 昇を促す次の材料になるとみている。

ブリンカー・キャピタルの機関投資・プライベート・クライア ント・ グループのマネジングディレクター、トーマス・ウィルソン 氏は「アナリストの大半が否定的に見ているにもかかわらず業績改 善の兆候が見られる銘柄を保有するのが最も得策だ」と指摘。「好意 的な投資判断を受けた銘柄は、高い期待を集めているため、個人的 には保有しようと思わない」と語った。

最も有望視

ブルームバーグの集計データによると、昨年12月の時点でアナ リストが最も有望視していたのは景気動向に反応しにくい銘柄だっ たが、このグループはS&P500種をアンダーパフォームしている。 エコノミストが10年の成長率見通しを3.2%に引き上げたのが背景。 1月時点の見通しは2.7%だった。ブルームバーグのデータによる と、世界最大の清涼飲料水メーカー、コカ・コーラの昨年12月時点 の投資判断は「買い」が14件、「売り」が1件だったが、株価は年 初から8.2%下落している。

ブルームバーグ・データによると、S&P500種構成銘柄のう ち、景気動向に反応しにくい医薬品、コンピューター、食品株は、 投資判断全体の52%超が「強気」だった。製薬世界最大手のファイ ザーは昨年末以降にアナリストの81%が買い推奨したにもかかわ らず、年初来騰落率はマイナス16%となっている。

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