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アジアの社債スプレッド、売り込まれたジャンク債の反発見通し示唆

アジアの投資適格級債とジャン ク(高リスク・高利回り)債の利回り格差(スプレッド)が1年ぶ りの水準に拡大しており、欧州財政危機で売り込まれたジャンク債 が反発する可能性が示唆されている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによ ると、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格 付けで「Baa3」以上の投資適格級債と「Ba1」以下のジャン ク債のスプレッドは2.8ポイントに拡大。先月は3.15ポイントに 達する場面もあった。これは2009年6月の0.61ポイントのほぼ5 倍で、過去1年の平均を1.1ポイント上回る水準。

フィデリティ・インターナショナルの債券投資担当ディレクタ ー、グレガー・カール氏は香港でインタビューに答え、「長期的な視 点では、高利回り債にかなり妙味がある」と述べ、「間違いなく投資 適格級と高利回り債のスプレッドに投資機会が見いだせる」と語っ た。

ムーディーズは社債のデフォルト(債務不履行)が世界的な景 気回復を受けて急減すると予想しているものの、EPFRグローバ ルによると、ギリシャ財政危機の波及懸念で世界のジャンク債ファ ンドの資金流出入は今月9日まで5週連続で純減となった。

カール氏はジャンク債で最高格付けの企業について、ギリシャ 危機による市場の動揺の前と根本的に同じだと述べ、これらの債券 は過小評価されていると指摘した。同氏はフィデリティのアジア高 利回りファンドで7億5200万ドル(約680億円)の運用に携わっ ている。

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