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ゴールドマン出資の深海探査会社コバルト、規制強化で統合の標的に

米ゴールドマン・サックス・グル ープやカーライル・グループなどの投資会社は5年前、メキシコ湾な どの深海油田の探鉱を手掛ける新会社の創業資金として5億ドル(約 450億円)を出資した。

シモンズ(ヒューストン)のアナリスト、ウィリアム・ハーバー ト氏によると、英BPの油井で発生した原油流出事故を受け、規制環 境が大企業にとって有利に傾くなか、ゴールドマンが創業資金を出資 したコバルト・インターナショナル・エナジーなどメキシコ湾で操業 する中小規模の探鉱会社は業界再編の波に飲み込まれる可能性がある。

米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)の南北アメリカ地域エネ ルギー・電力関連投資銀行部門の共同責任者、スコット・バンベルグ 氏は、規制強化によりコストが増加し掘削ペースが鈍化する可能性が 高いとみている。原油流出事故が発生した際の賠償責任の上限が引き 上げられたり、除去費用の一部を事前に確保することが義務付けられ たりする可能性もある。そうなれば、メキシコ湾での掘削が実行可能 なのは米エクソンモービルやフランスのトタル、ブラジル石油公社(ペ トロブラス)、ノルウェーのスタトイルなどの世界大手のエネルギー企 業や鉱山の豪州BHPビリトンなどのみとなるかもしれない。

バンベルグ氏は、米議会が制定する法律は「中小企業より大企業 に有利に働く可能性が高い」と指摘。「どの企業が撤退を望み、どの企 業が統合を望んでいるか、注目が集まっている」との見方を示す。

米石油会社ユノカルのジョゼフ・ブライアント元社長がヒュース トンを拠点に2005年に創業したコバルトは、メキシコ湾や西アフリカ 沿岸の深海域で操業。昨年株式公開した。メキシコ湾で原油流出事故 が発生した4月20日以降、株価は約44%下落し、時価総額は約28億 ドルとなっている。

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