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社債発行が復活-金利スワップスプレッド縮小が投資家心理改善を示唆

米金利スワップスプレッド(米国 債利回りと金利スワップレートの格差)が欧州債務危機は封じ込めら れているとの信頼感が投資家の間で強まりつつあることを示す中、世 界の社債発行規模は4月以来の高水準を回復している。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、欧州3位の石油会社、 フランスのトタルと世界最大の後発医薬品(ジェネリック)メーカー、 イスラエルのテバファーマスーティカル・インダストリーズなどの起 債で、先週の世界の社債発行額は361億ドル(約3兆2600億円)に 達した。これは4月23日終了週以降で最高の水準。高リスク社債の 発行も復活しつつあり、コニャックメーカーの仏レミー・コアントロ ーは欧州で1カ月ぶりとなるジャンク債の起債で2億500万ユーロ (約230億円)を調達した。

市場では、ユーロ圏の財政危機で世界的な景気回復が損なわれ、 債務者の返済が困難になるとの懸念が過ぎ去りつつある。JPモルガ ン・チェースによれば、4月1日以来、株式アナリストはS&P500 種株価指数を構成する企業の4-6月(第2四半期)の1株当たり利 益見通しを19.11ドルから19.72ドルに引き上げている。

ユニオン・インベストメントのポートフォリオマネジャー、フェ リックス・フロイント氏(フランクフルト在勤)は「市場全体の地合 いが引き続きポジティブであれば、今後1カ月で一層の起債が見られ るだろう」と予想した。

「改善基調」

調査会社EPFRグローバルによれば、16日終了週の高利回り債 券ファンドへの資金流入額は1億6400万ドルだった。それ以前の5 週間で計62億7000万ドルが流出していた。

BNPパリバ・アセット・マネジメントのグローバル・クレジッ ト・ストラテジスト、マーティン・フリッドソン氏は、「これはここ数 日間に見られている改善基調を裏付けるものだ」と指摘。「話題には上 っていたものの、先送りされていた一部案件が再び浮上し始めるとみ られる」と述べた。

2年物米金利スワップスプレッド(米国債利回りと金利スワップ レートの格差)は先週、34.13ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)と、5月13日以来で最小となった。同月24日には52.25 bpを付けていた。

ブルームバーグのデータによれば、先週の米社債発行額は66%増 の156億ドルと、7週間ぶり高水準。欧州でも、84億ユーロから103 億ユーロに増加した。

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