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中国石油化工や中国の航空会社、株価上昇けん引も-元の弾力性拡大で

中国人民銀行(中央銀行)がドル に対する人民元レートの事実上のペッグ制(固定相場制)の終了を示 唆したことから、海外での購入コスト低下で人民元上昇の恩恵を受け る中国の航空会社や資源関連企業が株価上昇をけん引するとみられる。

人民銀は、2008年半ば以降1ドル=6.83元付近で事実上固定し てきた人民元の1回限りの切り上げを否定する一方で、元の弾力性を 高めると表明した。人民元上昇は、航空会社のドル建ての燃料費低下 や米ボーイングや欧州エアバスからの航空機購入に伴う債務減少につ ながる。製油会社の中国石油化工(Sinopec)などが購入する 原材料コストも低下が見込まれる。

中国国際金融(CICC)と仏ソシエテ・ジェネラルによると、 人民元上昇は中国のインフレ抑制や購買力拡大も後押しすることから、 上海や深センの人民元建て株式は21日に上昇する見通しだ。上海総 合指数は中国が05年7月にドル・ペッグ(連動)制を廃止した翌営 業日に、2.5%上昇した経緯がある。

シャンハイ・エレガント・インベストメントのゼネラルマネジャ ー、シ・ボ氏は「人民元上昇はインフレ圧力を弱め、購買力拡大を通 じて消費を後押しする」とし、「結局、輸出から内需を中心とする経済 にバランスを取り戻す中国の取り組みにとって、人民元上昇は良いこ とだ」と述べた。

人民銀は19日、「人民元相場の弾力性を高める」と表明した。

人民銀は発表文で、人民元上昇は輸出業者や雇用情勢にとって打 撃より恩恵の方が大きいと予測。また、弾力性を高めることで、消費 者物価の上昇や資産バブル、経済成長での輸出への依存を抑えること にも寄与するとの見解を示した。

05年7月のペッグ制廃止を受けて、中国東方航空は上海株式市場 で7.1%、中国南方航空も4.8%それぞれ上昇した。中国石油化工も

5.8%高を記録した。

CICCのグローバル株式ストラテジスト、洪灝氏(北京在勤) は20日付のリポートで、「人民元上昇につながれば、市場には朗報だ」 と語り、「投資家は今後価値が高まるとして中国の資産を購入しようと するだろう」との見方を示した。

--John Liu and Chua Kong Ho. With assistance from Jin Jing in Shanghai, Tim Culpan in Taipei. Editors: Mike Tighe, Linus Chua

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 山口裕子 Yuko Yamaguchi +81-3-3201-8984 yuyamaguchi@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Chua Kong Ho in Shanghai at +86-21-6104-7011 or Kchua6@bloomberg.net John Liu in Beijing at +86-6649-7465 or jliu42@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Bret Okeson at +81-3-3201-8335 or bokeson@bloomberg.net

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