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米財務長官、人民元の弾力性拡大で中国に行動促す-議会は懐疑的

ガイトナー米財務長官は、中国 が人民元の柔軟性強化を発表したことを受け、同国にその履行を促し た。一方、有力上院議員は議会の対中制裁を回避するには、中国当局 が数日以内に詳細を明らかにする必要があると言明した。

ガイトナー長官はワシントンで声明を発表し、「これは重要な一 歩だが、中国当局がどのくらいのペースで、どの程度の人民元上昇を 容認するかが試金石となる」とし、「積極的に履行されれば、力強く バランスの取れた世界経済の成長にプラスに寄与するだろう」との見 解を明らかにした。

米国では人民元の事実上のドルとのペッグ(連動)をめぐって、 シューマー上院議員(民主、ニューヨーク州)など一部議員による報 復措置への動きが活発化していた。シューマー議員は人民元が過小評 価されていることで、中国の輸出業者が不当に優位に立っていると指 摘していた。ガイトナー長官は、事実上のペッグは世界経済の回復を 阻害するとして、中国に人民元の上昇容認を求めていた。

オバマ米大統領は中国の決定について「建設的な一歩であり、景 気回復を守り、より均衡の取れた世界経済に貢献できる」との声明を 発表した。

これに対して米議員の反応はより懐疑的で、シューマー議員は中 国当局の発表には具体的な時期や調整規模が示されていないとして不 満を表明。同議員は19日に声明発表し、「政府としての意図を今回 のように漠然とした限られた声明で示すというのは、外圧を受けた時 の中国の典型的な対応だ」と指摘、「数日中に、中国政府がより具体 的な発表を行うよう期待する。それがなければ、中国の慣行によって 日々苦しめられている米国民の雇用と富のために、われわれは法案を 前に進める以外にない」との見解を示した。

上院財政委員会のボーカス委員長もこの日声明を発表し、中国の 決定は米国の「農牧業者や小規模企業が世界経済の中で公正な条件で 競争するために意味のあるものでなければならない」との考えを示し た。チャールズ・グラスリー上院議員(共和、アイオワ州)は、オバ マ政権と議会は「中国が人民元上昇に向け有意義な方法で、具体的な 行動を取るまで、圧力をかけ続ける必要がある」と指摘した。

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