コンテンツにスキップする

人民元弾力性強化は世界経済回復への信任示唆-ローチ、オニール両氏

中国が人民元相場の弾力性強化 を決定したことは、同国首脳が世界経済の回復が持続的だと確信して いることを示唆すると、エコノミストのスティーブン・ローチ、ジ ム・オニール両氏は指摘する。

モルガン・スタンレー・アジアのローチ会長は電子メールで「今 回の動きは世界経済回復への信任票だ」と指摘。ゴールドマン・サッ クス・グループの主任グローバルエコノミスト、ジム・オニール氏は、 今回の動きを「市場は歓迎するだろう」と語った。

オニール氏はロシアのサンクトペテルブルクでインタビューに答 え、今回の発表は欧州債務危機で揺らいだ投資家の信頼感回復に寄与 し得ると指摘。「中国の決定は、欧州経済・通貨同盟(EMU)と通 貨ユーロへの過度の注目をそらすことにつながるだろう」と語った。

ただ、ローチ氏は、人民元の弾力性向上は「世界経済の不均衡に とって万能薬ではない」と語り、中国など貿易黒字国は民需刺激策が 必要で、米国のような国は「財政再建への信頼できる取り組み姿勢を 示すとともに、個人貯蓄拡大策を取る必要がある」と指摘した。

また、米ピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、ニコラ ス・ラーディ氏はブルームバーグの電話取材に対し、今回の中国の発 表は「金融危機の最悪期が過ぎた」ことを示唆する可能性があると指 摘。その上で同氏は、人民元上昇がどの程度まで容認されるかは不明 だとし、「当局が具体的な水準を念頭に置いているなら、きょう発表 があっただろう」と語った。

オニール氏は、週明け21日の為替市場で人民元は1%高で始ま り、年末までに5%の上昇を見込む。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE