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2010年は米国株投資の時、景気と業績急回復-米プリンシパルCEO

ことしは米国株式に投資すべき年 ――。米保険大手プリンシパル・ファイナンシャル・グループ傘下の資 産運用会社、米プリンシパル・グローバル・インベスターズのジェー ムズ・マコーガン最高経営責任者(CEO)はこう考えている。

来日したマコーガン氏が17日、同社の東京オフィスで述べた。「米 国の景気と企業業績が力強い回復を見せ、同国が世界でも有数のリタ ーンをもたらす株式市場となるだろう」と言う。

米国では、実質国内総生産(GDP)が2009年第2四半期(4- 6月)の前年同期比3.8%減を底に回復に転じた。10年第1四半期(1 -3月)はプラス2.5%まで回復しており、同期にプラス0.6%と戻り が鈍い欧州とは対照的だ。

米国の経済成長を長らくけん引しているのは個人消費。経済全体 に占める個人消費の比率は1-3月期で71%と高い。ただマコーガン 氏は、08年の金融危機後、足元で貯蓄率が上昇していることからも、 個人消費のGPD比率はもはや頭打ちの可能性があると指摘、このた め景気回復ペースは緩やかとなるが、それでも長続きすると見る。

米景気の回復に重要なのが、「景気後退で大幅に減少した労働人口 が持ち直すこと」と同氏。米雇用者数はこの3年間で800万人減少し、 5月現在で約1億3000万人だ。マコーガン氏は、雇用が景気の遅行指 標であると言及した上で、「通常、景気に1年程度遅れることを考える と、今年末ごろに伸び始め、2011-12年には回復するのではないか」 と予想する。最近の景気の循環の回復度合いやマインド改善などを考 えれば、「景気の二番底は予想していない」との見解だ。

企業業績も急回復している。プリンシパル・グローバルによると、 米S&P500種株価指数ベースの1株当たり営業利益は2008年を底に V字回復し、07年のピークに接近。低金利という現在の状況を考えれ ば、株式相場の戻りを予想するのは理にかなっている。一方でマコー ガン氏は、リスク要因として欧州の債務問題を挙げた。今回のギリシ ャ危機は、スペインやポルトガルに波及する可能性があり、あと1- 2年続くと予想。これが、株式リターンを抑制する恐れがある。

10年は米国株が最良のリターンを上げると予想するものの、2020 年にかけての10年と考えれば、「長期的に強い発展を遂げる新興国の 株式が非常に有望」と同氏は言う。現在市況底打ちを模索している不 動産も、今後2-3年で大きなチャンスがあると予測した。

プリンシパルの運用資産総額は、3月末現在で2220億米ドル(約 20兆円)。うち株式は30%を占める。

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